全米プロと全米オープンの王者が参戦。さらに松山英樹も4年ぶりに参戦。 50回を迎える今年の「ダンロップフェニックス」は、これまでに劣らぬ華やかな大会になりそうな予感

  • #ゴルフ
  • #ゴルフ

真鍋雅彦

posted2023年11月8日 18時07分

1230views

1974年に始まり、今年50回目を迎える国内ツアー屈指のビッグトーナメント「ダンロップフェニックストーナメント」が、11月16~19日に行われる。賞金総額2億円と、国内ツアーではトップクラスの賞金額を誇る同大会。世界のトップたちの参戦も多く、歴代の優勝者には、ジョニー・ミラー、セベ・バレステロス、トム・ワトソン、アーニー・エルス、タイガー・ウッズ、ルーク・ドナルド、ブルックス・ケプカなどそうそうたる顔が並ぶ。

 舞台は、宮崎県の日向灘に広がる名門フェニックスカントリークラブ。各ホールが黒松林でセパレートされたコースは、比較的フラットだが、海からの風がプレーヤーたちを苦しめる。今年はどんなドラマが繰り広げられるのか?

 今回もビッグネームの参戦が予定されているが、注目は、6月の「全米オープン」でメジャー初優勝を飾った29歳のウィンダム・クラーク(世界ランキング10位)。今年の5月に「ウェルズファーゴチャンピオンシップ」で初優勝を飾るや、その1カ月後にメジャー制覇。日本では昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」でプレー(16位タイ)をしているが、平均310ヤード超えの飛ばし屋が、フェニックスCCではどんなプレーを見せてくれるのか。

また、5月に「全米プロ」を制したブルックス・ケプカもフェニックスに帰ってくる。2016年、2017年に同大会を連覇したケプカ。3連覇を狙った2018年は12位に沈んだが、フェニックスCCでは無類の強さを発揮する。今季は、主戦場とするLIVツアーで2勝(賞金ランク3位)、マスターズでも2位に入るなど躍動。“狙った獲物は逃がさない”ケプカだけに、今年の大会でも優勝争いに絡んできそうだ。

 ちなみに、同一年のメジャー優勝者が2人同時に見られるのは、タイガー・ウッズ(マスターズ、全英オープン)とマイケル・キャンベル(全米オープン)が参戦した2005年以来。両王者の競演を大いに楽しみたい。

 また、2014年大会を制した松山英樹も4年ぶりに参戦する。PGAツアーではトップ10入りが2回と、今季は不本意な成績に終わったが松山。大声援に包まれた「ZOZOチャンピオンシップ」終了後、「次の試合(ダンロップフェニックス)ではしっかりと良いプレーができるようにしたい」と復活を誓っていた。9年ぶりの優勝なるか。

そのほか、9月に行われた「フェデックスカップフォール」の初戦、「フォーティネット選手権」でPGAツアー初優勝を飾った25歳の新鋭サヒス・ティーガラや、同じく25歳で、今季のコーンフェリーツアー(下部ツアー)で2勝を挙げているノーマン・シオンのプレーにも注目したい。

一方、国内組で期待を集めているのは、現在賞金ランクでトップを走る中島啓太。今季は国内ツアー19試合に出場して3勝。トップ10入りが14回と無類の強さを発揮した。21年にアマ優勝を飾った「パナソニックオープン」のときから大物の風格を漂わせていたが、今や国内のトップに君臨。近い将来、世界を舞台に戦うためにも、クラークやケプカにその存在感を見せつけておきたいところだ。

そんな中島と同級生の蟬川泰果(賞金ランク3位)と平田憲聖(同6位)もビッグトーナメントでの優勝を虎視眈々と狙っている。

蟬川は、昨季アマチュアとして出場した「パナソニックオープン」と「日本オープン」で優勝を飾り、今季はプロとして初勝利を挙げた。ツアーきっての飛ばし屋はフェニックスCCでもその力を存分に発揮してくれそうだ。

一方、平田は、大学生プロとして出場した昨季にシード権を獲得し、今季一気に開花。5月の「〜全英への道〜ミズノオープン」、7月の「日本プロ」と、2年目にしてメジャー制覇も達成した。

国内メジャーのタイトルを持つこの2人が、賞金ランクトップの中島や、世界のメジャー制したクラーク、ケプカ、松山相手にどんなゴルフを見せるかにも注目したい。

そのほかの日本勢では2020年の同大会覇者で、今季は中島と激しい賞金王争いを繰り広げている金谷拓実(同2位)、2019年の同大会チャンピオンで、今季も1勝を挙げている今平周吾(同9位)、今季は優勝こそないものの随所で存在感を示している石川遼(同8位)、今季の「全米オープン」で日本人最高位となる20位に入った永野竜太郎(同5位)、今季は12試合の出場ながらも2勝を挙げているベテラン谷原秀人(同13位)らが牙を研ぐ。

また、国内ツアーのシード争いも気になるところ。現在ボーダーラインには、シード常連の選手の顔も多数。優勝争いはもちろんだが、予選ラウンドから繰り広げられる激しいシード争いも見逃せない。

さらに今年は、記念すべき50回目とあって、青木功、中嶋常幸が初日に名誉スターターを務めるなど例年にない趣向も。試合のほうも、初日から大いに盛り上がりそうだ。

※記録はすべて11/8現在。