「K'FESTA.5」4.3(日)代々木 第2弾カード発表

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K-1 JAPAN GROUP

posted2022年2月18日 10時25分

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野杁正明vs加藤虎於奈の“幻の一回戦”が決定!「K-1の顔になるのは僕。残酷なまでに叩き潰してやる」(野杁)vs「100回やって1回勝てればいい相手。でもその1回を持ってくる自信がある」(加藤)

©K-1

昨年9月K-1横浜アリーナ大会でウェルター級王座決定トーナメントを3試合とも全てKO勝利でタイトルを獲得し、K-1の2階級制覇を達成た野杁正明。K-1 AWARDSでMVPにも選ばれた野杁の2022年初戦がK’FESTAで決定した。

「2階級制覇もしましたし、K-1を引っ張る顔だと思っている」という言葉通り、『K'FESTA』にも5年連続出場となり、名実ともにK-1を代表する選手になった野杁。「試合内容だったり、今年の頑張りによっては2年連続MVPっていうのもあると思うので、そこを狙っていきますし、K-1の顔になるのは僕だというのをしっかり証明していかないといけない」と、2022年初戦に向け決意を語った。

 今回の試合に向けてvs世界・vs外国人選手を期待されたが、このコロナ渦にあって強豪外国人の招聘は暗礁に乗り上げた。そこで野杁の対戦相手に白羽の矢が立ったのが元Krushウェルター級王者の加藤虎於奈だ。

 加藤は前述のウェルター級王座決定トーナメント・一回戦で野圦と対戦する予定だったが欠場。幻の一回戦が「K'FESTA.5」で実現する運びとなった。会見に同席した中村拓己K-1プロデューサーによれば、トーナメント終了後も加藤陣営から野杁戦への熱いアピールがあり、加藤曰く「正直どこで野杁選手と戦えるか分からないし、どのタイミングで試合組まれるか分からないので、オファーが来たらすぐOKするというのは自分の中で決めていました」。下馬評では野杁圧倒的有利だが「100回やって1回勝てればいい相手。でもその1回を持ってくる自信がある」と番狂わせに自信をのぞかせる。

 そんな加藤を野杁は「もう日本人選手とやる意味がないと僕は思っているので、今回の試合で日本人は卒業。残酷なまでに叩き潰してやろうかなと思っています」と一刀両断。加藤が番狂わせを起こすのか? それとも野圦がまたも圧倒的な強さを見せるのか?


野圦正明
「『K'FESTA』に5年連続参戦できることをすごい嬉しく思います。僕は2階級制覇もしましたし、K-1を引っ張る顔だと思っているので残酷なまでに叩き潰してやろうかなと思っています。(加藤選手の印象は?)Krushのチャンピオンにもなってますし、実力のある若い選手っていう印象ですかね。(どんな試合をしたい?)トーナメントとテーマは一緒です。日本人選手とやる意味がないと僕は思っているので、今回の試合で日本人は卒業。レベルの差はトーナメントでしっかり見せつけたんですけど、それ以上に差を見せつけることが今回の試合のテーマですね。

(加藤選手に望むことは?)トーナメントの3選手は3選手ともしっかり勝負しにきてくれて、僕を倒しにくる姿勢が見れた。僕と対戦するのであれば倒しにくる姿勢というのを期待したいなと思っています。(MVPになったことで気持ち的な影響はありますか?)試合内容だったり、今年の頑張りによっては2年連続MVPっていうのもあると思うので、僕はそこを狙っていきますし、K-1の顔になるのは僕だと思っています。しっかりそこを証明していかないといけないと思ってますね。

(同じ日の無差別級トーナメント迫力、インパクトに対抗する意識は?)スピードは誰もが思うと思うんですけど、重量級の選手より僕たちの方があると思ってますし、重量級は当たれば倒れるっていう印象があると思いますけど、それ以上に僕の攻撃はどの攻撃が当たっても倒れるというのを今回の試合では見せたいと思ってるので、そこはしっかり対抗できるんじゃないかと思ってます」
 

加藤虎於奈
「まず話す前に野杁選手、K-1のスタッフの皆さん、ファンの皆さん、去年の9月に欠場になってしまい、本当にすいませんでした。トーナメントを見させてもらってめちゃくちゃ強い野杁正明選手を見ることができたので、いつか戦いたいとずっと心の中で決めていたので、決まってくれたことは光栄です。光栄なので勝てるように気合い入れます。

(トーナメントを見て野杁選手の印象)まず野杁選手、一回戦、準決勝、決勝、普通に勝って優勝するだろうなって自分では思っていたので、それがそのとおり普通に勝っていったので普通にすごいなって、化け物だと思いましたね。(そういう選手でも対戦したい?)正直どこで戦えるか分からないし、どのタイミングで試合組まれるか分からないので、オファーが来たらすぐOKするというのは自分の中で決めていました。前回9月の時も野杁選手と言われた時はすぐに(OKと)答えられたので、今回も野杁選手には本当に申し訳ないですけど、すぐに『はい』と答えました。(どんな試合をしたい?)どんな試合をしたいかと言われたら、野杁戦が決まったのがすごいことじゃなくて勝つことがすごいと思うので、野杁選手を倒して俺がまたトップに出られたらと思ってます。

(勝てるという自信の根拠は)自信の根拠っていうのはないです。100回やって1回勝てればいいかなと思っているんですけど、その1回を持ってくる自信があるので。その1回をもってくるしかない。それで決めましたね。(いつ頃から野杁選手を意識して対策を考えていた?)中途半端な気持ちだと野杁選手にまず失礼なので、去年の9月に欠場になってから生活面を見直してしっかりトレーニングしてきました。今年からはお酒も飲まずにトレーニングばっかりして。日本人なんですけど、強豪外国人というぐらい強くいられたらいいなと思っています」

林健太「僕が目指しているのは秀さんのベルト。気合いでしっかり倒す」vs鈴木勇人「K-1のリングは甘くない。この壁を越えていく」

©K-1

 2月17日(木)都内にて、4月3日(日)に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K’FESTA.5~」の第2弾対戦カード発表記者会見が行なわれた。

 同大会では先立って山崎秀晃と大和哲也によるK-1スーパー・ライト級タイトルマッチが発表されているが、同階級のトップ戦線生き残りを懸けて林健太vs鈴木勇人の一戦が決定した。

 林は元K-1ライト級王座を戴冠後、昨年からスーパー・ライト級に階級をあげてヴィトー・トファネリ、佐々木大蔵、不可思と対戦し、ライト級時代から変わらぬアグレッシブな試合展開で会場を沸かせてきた。

 中村拓己K-1プロデューサーは「まだ階級をあげて1年なので、スーパー・ライト級のトップを目指していくうえで経験値だったりフィジカル面、そういったところを強化していくこともまだ必要。ここからいろんなファイターと戦ってベルトに向けてのストーリーを作っていくところ」と位置づける。

 その林と対戦する鈴木は元Krushスーパー・ライト級王者で、過去にK-1のスーパーファイトに3度出場するも、K-1の厚い壁を前に全敗と結果を残すことができなかった。

 中村プロデューサーに「厳しい言い方をすれば崖っぷち」と表現された鈴木だが「今の自分は失うものはなにもない。今は格闘技を始めたばっかりの頃の感情が蘇ってきて、むちゃくちゃ燃えている」と復活に闘志を燃やす。

 さらに会見がでは林が中村プロデューサーへ「その大会ごとに一番盛り上がった、すごくいい試合をした選手2人にファイト・オブ・ザ・ナイトのボーナスが欲しい」と爆弾要求。海外の大会ではすでに広く認知されてている選手ボーナスだが、中村プロデューサーも「僕も今いきなり聞いたので……」と困惑しつつ「どうなるかこれから考えます」と答えた。

 スーパー・ライト級戦線生き残りをかける重大な一戦でありつつ、林のボーナス獲得に向けた(?)試合内容にも注目したい。


林健太
「去年は階級を上げて3試合して2勝1敗で、大事なところで落としちゃったというか負けちゃったので、今年はそういった大事な場面でも落とさずに勝っていかなあかんと思います。僕が目指しているのは秀さんのベルト、世界チャンピオンっていう称号なので、対戦相手が鈴木選手になって、Krushのチャンピオンで実績もあるので、落とさずにしっかり頑張ろうと思います。

 そして毎回毎回試合を見てる人が興奮することをプロの格闘家として心がけているんですけど、去年3回やってすごく盛り上がったって言ってくれるような試合が多かった気でいたので、1年を通してK-1 AWARDSで敢闘賞とか、そういう賞をとれるんじゃないかと思っていて、家族だったりスポンサーの方だったり数人に『今年は敢闘賞取れます!』って言い切っちゃったんですけど、蓋を開けてみたら全く取れなくて、奥さんに『自惚れるな!恥ずかしい!』って言われてすごく恥ずかしかったんです(苦笑)。期待させてしまったスポンサーの方々もそうですけど本当に申し訳ありませんでした。

 ご提案なんですけど、海外では大会ごとに一番盛り上がった、すごくいい試合をした選手、勝った選手にも負けた選手にもファイト・オブ・ザ・ナイト(以下、FON)ってボーナスがつくんですけど、K-1グループは今、KOボーナスしかないので、できればKOボーナスという人参も、FONという人参もぶら下げていただければ僕は2割、3割頑張りますので中村プロデューサー、ご検討をお願いします(笑)。

(対戦相手の印象は)僕が格闘家としてゲージがあったら、パワーとかスピードとか、テクニックとか、そんなに秀でたもの・抜きに出たものはないんですけど、気合いの部分で自分は戦っていると思っているので、そこを褒めてもらえてすごく嬉しいですね。鈴木選手、キックが上手なので僕のことを応援してくれる人たちはこのカードを見て、健太、大丈夫かって多分思っていると思います。僕はパンチなので、蹴りの選手が苦手っていうのはみんな知っているので。だからといってここで落としてたらチャンピオンになれないのでここはしっかり気合いで倒させていただきたいと思います。

(タイトルへのアピールは)さっきも言ったFONってその大会で一番いい試合をした人に送られるボーナスが出るのであれば、スーパー・ライト級の試合だけじゃなく全階級をとおして一番熱い試合をせなあかんなって思ってますし、僕はずっと世界チャンピオン、秀さんが持っているベルトを目指して頑張っているので特に変わったことはないですね。とにかくみんなが熱くなるような試合をして、しっかり勝ってタイトルマッチまでいくことしか考えていないですね。

(年間を通してベストバウトだという気持ちは?)そのつもりで戦っています、毎回毎回。せやけど、いけるんちゃうかなって思ったところで全く蓋を開けたら違ったりして恥ずかしかったので、大会毎に決めていただければすごいKOだって、いい試合だって全部狙いにいきます。ただ1年て長くなるとダメやったすね。熱が冷めないうちに査定してほしいです。

(同階級の試合がある中でどんな試合を見せたい?)同じ階級の試合が3試合あって、でもタイトルに絡んでいくのってその勝者になるので。でも内容は常に変わらず見ている人が興奮するような、熱くなるような試合を心がけてしっかり勝つ。それが一番大事やと思っているので、ここはしっかり勝って、熱くさせて、みなさんを。タイトルまで行きたいと思います。

(FONについて)KOじゃなくても、熱い試合とかでも賞をもらえたら多分もっともっとみんなやる気が出ると思いますし、ファイターみんな。まぁファイターみんなっていうか僕に関しては普段の7倍ぐらい頑張れると思うので、そういった人参があると。なのでぜひよろしくお願いします」
 

鈴木勇人
「今、連敗中で、連敗してるにも関わらず『K'FESTA』という大舞台で試合を組んでもらったことを嬉しく思っています。今の自分は失うものはなにもないと思っているので思い切りいってやろうと思います。

(K-1の壁も感じている?)感じてます。K-1で本戦に3回出てるんですけど全部落としているので、やっぱりK-1は甘くないなって率直に感じていますね。ただ、この壁を越えていかないとチャンピオンは見えてこないと思っているので、負けてはいますけど、その都度収穫があったりとか、何かしら得るものを得ているので間違いなく前進はしてるので、この試合ではそろそろその成果を見せたいと思っていますね。

(対戦相手の印象は?)オファーをいただいてから林選手の試合はほとんど見たんですけど、ひと言で言うとゾンビみたいな人だなって。倒されても倒されても前に出て、体が丈夫で根性がすごいなって思います。ただ、根性に関しては自分も負ける気はしないので熱い試合になるんじゃないかなって思ってますね。

(タイトルへのアピールは)正直、今の自分がタイトルどうこうとか語れるような立場ではないと思っているのでそういう見方はしてなくて、与えられたチャンスを確実にものにすることが大事だと思っているので、まずはこの試合ですね。

(3連敗はどう受け止めている)単純に自分が弱かったなってだけですかね。Krushのチャンピオンになるまではトントン来れたので、そこから気が抜けたじゃないですけど、モチベーションっていうのが、自分では思っていなかったんですけど、少なからず迷いっていうか、そういうのがあったのかなって思っていて。でもこの3連敗をしていろんなことを考えて、昔のその時の気持ちとかを思い出して考えたんですけど、やっぱ何をやるでも気持ちが一番大事だと思っているので。情熱というか。そういうのが格闘技を始めたばっかりの頃の感情とか蘇ってきて、いまはモチベーションとかがその時より高いくらい、むちゃくちゃ燃えているので。

(壁を打開する鍵は?)最近やっと手応えを感じてきたというのは思っています。もともと自分の持っている長所だったり、強い部分っていうのを残しつつ、プラスアルファ、そういう技術だったりとかいろんなものがあると思うんですけど、それがうまく噛み合ってなかったので、両極端な、この最近の試合とか過去の試合とか、ちょっと極端だったなっていうのはあったので、そこをうまくバランスをとって、いつものやっていることがしっかりと出せれば問題はないかなと思っていますね。

(同階級の試合がある中でどんな試合を見せたい?)見せたいというか、どういう展開になるかなっていろいろ考えているんですけど、林選手ももちろん前にガンガンくるファイターなので、自分はそういうファイターは苦手じゃないので自ずとKO決着になるのかなと思っています」

不可思と小嶋瑠久がスーパー・ライト級戦線の浮上をかけて激突!「今年はいけるんじゃないかと思う」(不可思)vs「自分たちが主役にならないといけない」(小嶋)

©K-1

 2月17日(木)都内にて、4月3日(日)に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K’FESTA.5~」の第2弾対戦カード発表記者会見が行なわれた。

 王者・山崎秀晃vs挑戦者・大和哲也のタイトルマッチが行われるスーパー・ライト級で、不可思vs小嶋瑠久のスーパーファイトが決定した。不可思は昨年12月のK-1大阪大会で林健太に判定負け、小嶋も9月K-1横浜アリーナ大会のウェルター級王座決定トーナメント一回戦で寧仁太・アリに敗れている。

 直近の試合で敗れている両者の対戦だが、中村拓己K-1プロデューサーは「不可思選手はK-1で試合を重ねて、どんどんK-1アジャストしていて、成長した姿を見せてくれている。小嶋選手も一階級上のトーナメントで真っ向勝負の熱い試合を見せてくれた。ともに前戦の結果は残念だったが、次を期待させる試合をしてくれたと思うし、この試合を今年ブレイクするきっかけにしてほしい」と期待を寄せる。

 この言葉を受けて不可思は「K-1に参戦して2年ぐらいはずっと自分の悪いところをなくす作業をやってきて、自分の良さを出せてない感じがあった。でも今はいい感覚が帰ってきた感じなんで、今年はいけるんじゃないかと思っています」と再浮上をアピール。

 対する小嶋も「同じ日に山崎選手と大和選手のタイトルマッチが組まれて、新旧K-1王者対決と言われているけど、自分から見たら新旧対決じゃなくて旧々対決。自分たちの世代が主役にならないといけないし、毎日気合入れて練習してます」と世代交代に向けて気合いを見せた。

 激闘派の不可思と重いパンチが武器小嶋。勝利をつかみ、スーパー・ライトの王座挑戦に向け一歩前進するのは果たして?
 

小嶋瑠久
「とりあえず今回、ぶっ倒します。(対戦相手の印象は?)あんまりほかの選手の試合を観ないんで。印象はないんですけど、あれっすね、不可思団? 『格闘代理戦争』の印象です。自分の弟がお世話になりました。(不可思選手の)試合は見たたことありますよ。他団体を制覇してきた男なんで、そういう印象です。(スーパー・ライト級での意気込みは?)もともとスーパー・ライトが自分の階級なんで、階級変えた感じじゃないです。でも、前回の試合はプラスになったと思うので、成長につながったと思います。

(同じ大会で行なわれるスーパー・ライト級のタイトルマッチをどのように見ている?)自分は山崎選手にリベンジしたいっていう気持ちがすごい強いんですよ。そのためのミッションを今回クリアして。でも、今年中にやらないと山崎選手が引退しないかって心配です。今年は一つも落とさないでいきたいと思います。(不可思は激闘のイメージだが臨むところ?)相手に合わせるつもりはないし、自分のスタイルっていうものがあるんで、それをいま築いてる途中です。今回の試合でそれを見せて。相手が激闘派だろうが、自分のペースで全部試合を進めて、最終的にブッ倒します。

(不可思が自分より格上という意識は?)格上だとは思ってないですけど、実績を見たら自分はまだルーキーだし。でも、ちょっと話変わるっていうか、自分は新生K-1育ちで、自分たちの世代がもっとがんばっていかないといけないんだなって。正直、山崎選手と大和選手が組まれて、なんか自分が情けねえなと思って。自分から見たらぶっちゃけ、新旧対決って言いますけど、旧々対決なんですよ。とくに65kgなんか、上の常連メンバーがずっと変わってないと思うんですよね、昔からいる選手で。もっと自分ががんばんないといけないなって思って、それはこないだの試合が終わってから常に思ってますし。自分が主役にならないとって、毎日気合入れて練習してますね」
 

不可思
「去年はいい結果が残せなかったんで、今年は結果を出していきたいし、いい結果が出せそうな気がするので楽しみにしていてください。(対戦相手の印象は?)いまの話を聞いて、瑠久選手の弟が不可思軍におったなって思いました。印象は攻撃力があるなって。(いい結果を出せそうと思う理由は?)この2年ぐらいはずっとK-1にどうアジャストしていくかとか、自分の悪いところをなくしていく作業をずっとやってきたなって。その中で自分のよさというか、そういうところが出せてないなという感じはあったんで。

 成長した部分も取り入れながら、ここから自分のおもいっきりブッ倒してにいく、良さを出していくっていうところを意識して最近はまた練習してるんですけど。それで調子よかった感覚が思い出せてきて。いい感覚が帰ってきたって感じなんで、今年はいけるんじゃないかって思ってます。(同じ大会で行なわれるスーパー・ライト級のタイトルマッチをどのように見ている?)タイトルマッチ、普通に自分は楽しみって感じですね。自分は結果出していって、またそこに絡んでいけるように。今度のタイトルマッチはお客さん目線じゃないですけど、楽しみな感じです。

(若い選手に挑まれることについては?)相手が若いとか、そういうの関係なしに、おもいきりブッ倒しにいきたいですね。(去年も倒しにいくスタイルだったが?)いや、あんま楽しめてなかったですね。もともとは楽しめてたんですけど」

スーパー・フェザー級のトップ争い!村越優汰と朝久裕貴が激突「俺は判定勝ちでも魅せる」(村越)vs「僕は必ずKOで勝つ。それだけです」(朝久)

©K-1

 2月17日(木)都内にて、4月3日(日)に東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN~K’FESTA.5~」の第2弾対戦カード発表記者会見が行なわれた。

 スーパー・フェザー級のトップ戦線で戦う2人の潰し合いだ。元K-1フェザー級王者で、現在は3連勝中の村越優汰と日本と中国を股にかけて活躍する朝久裕貴の一戦が決まった。

 会見に同席した中村拓己プロデューサーはこの一戦について、「元K-1フェザー級王者の村越選手はスーパーフェザー級に階級を上げてからは武尊選手・レオナ選手に敗れたが現在3連勝。最近は趣味のゴルフでもメディア露出が増え、キャラクターも確立して注目を集めてきている。対する朝久選手は日本と中国で活躍し、昨年9月の横浜大会ではONEでも活躍したMOMOTARO選手にKO勝利を収めた。この2人は間違いなくスーパー・フェザー級のトップ同士。前回の会見でも話した通り、王者の武尊選手が6月に那須川天心戦を控えており。2022年はスーパー・フェザーが動く年になると思う。同じ大会で行なわれる江川優生選手と大岩龍矢選手の試合と比べてみてほしい」と期待を寄せた。

 また村越・朝久ともに多彩な蹴り技と距離感に優れたファイトスタイルでもあり。中村プロデューサーは「二人にしかできない空間・技術戦をお見せできると思う」と見所を語っている。

 質疑応答で朝久は村越の技術について「巧いというより、上手というレベル。巧い選手は運がなくても自分の試合ができるが、村越選手はちょっと運が絡んている部分がある。僕はKOで勝つつもりでいますし、判定までいったら村越選手の勝ちでいいやと思ってる」と挑発的なコメント。

 対する村越も「俺が目指すのは完封勝利、常にきれいな戦いかたを目指している。みんな俺を倒す倒すって言ってるけど、結局俺がうまく戦って完封して勝つ。そういう結果になると思います」と静かな口調ながらも真っ向から応戦。

 さらに村越が会見終わりに「俺が完封で勝ったらマイクを渡してくれって言ったんですけど、、みんなの判定勝ちとは違って、俺はテクニックを見せる判定勝ちなんで。しっかり魅せて、完封して勝つんでマイク渡してください」と中村プロデューサーに要求すると、朝久は「それは絶対にない。試合が終わったときに村越選手は倒されていて、リングにいないと思うんで、そのルールは必要ない」と切り捨てた。

 互いに一歩も譲らぬスーパー・フェザー級のトップ対決、勝利掴むのはどちらだ?
 

村越優汰
「『K'FESTA』っていう大きい舞台で試合ができることをすごくうれしく思います。自分が目指してるところはベルトなんで、しっかり目の前の試合、勝ちたいと思います。(相手選手の印象は?)面倒くさいなっていう感じです。(面倒くさいというのは?)試合を観てて、すごい面倒くさい戦いかたをするなと思って。いつかやるだろうなと思ってたんで、ここで来たかという感じです。

(中村Pから今年はスーパー・フェザー級が動く年という言葉があったが、ベルトへの思いは?)ずっと武尊選手とやりたいって言ってたんですけど、できる可能性はすごい低いのかなって思ってるんで。まあ、純粋にベルトをもう一回巻きたいなって思ったんで、そこを目指すんですけど。朝久選手、すごい強いと思ってて、ここの対決はトップ対決かなって自分でも思ってて。ここをしっかり勝って、自分だけ頭一つ抜けたいなと思います

(今回も完封勝利を目指す?)もちろんですね。俺は完封勝利、常にきれいな戦いかたを目指してるんで。みんな倒すって言っても、結局俺がうまく戦って完封して勝つんで、そういう結果になると思います。(無差別のトーナメントの迫力に食われる可能性については?)すごい迫力もあって、すごいとは思うんですけど、選手それぞれ戦いかたがあると思うので。僕は僕の戦いかたがあって、やっぱり技術の部分をしっかり見せて。こういう戦いもあるんだなっていうのをしっかり見せたいですね。

(司会が質疑応答を締めくくろうとすると)ちょっといいですか? 前回、試合終わったときにも言ったことで、俺が完封で勝ったらマイクを渡してくれって言ったんですけど、みんなの判定勝ちとは違って、俺はテクニックを見せる判定勝ちなんで。しっかり魅せて、完封して勝つんでマイク渡してください」


朝久裕貴
「新年一発目の試合が『K’FESTA』ということでとてもうれしく思っています。(相手選手の印象は?)巧いというより、上手というレベルで、巧くはないのかなと思います。(上手と巧いの違いとは?)僕が考える巧さは運が絡まないテクニックなんですけど、村越選手は運が絡んじゃっている部分があるので、上手という言葉で決めました。

(中村Pから今年はスーパー・フェザー級が動く年という言葉があったが、ベルトへの思いは?)国内で巻くベルトはK-1のベルトと決めています。ただ、チャンピオンの武尊選手が6月に試合をするということで、本人も言われてるんですけどK-1を背負って戦うというのであれば、僕たちはその背中を押すことしかできないので。とりあえず、この試合はスーパー・フェザー級のトップの対決と言っていただいたので、それに見合った試合と勝ちかたにこだわって、武尊選手が戻ってきたときを待ちたいと思います。

(村越選手がここ数試合、相手を完封する戦いかたをしているが?)ここ数試合、村越選手の相手を考えると、ちょっとレベルが低いのかなと思うので、あれぐらいはできるのかなと思います。ただ、あれで完封といっていいのかなと僕は思います。あと、僕を完封するつもりでいるのかもしれないですけど、僕はKOで勝つつもりでいますし、判定までいったら村越選手の勝ちでいいやと思ってるので。必ずKOで勝つ、それだけです。

(無差別のトーナメントの迫力に食われる可能性については?)一発の重さであったり、インパクトっていうと無差別級の一撃には、ハッキリ言って僕たちのKOシーンとかでは太刀打ちできないのかなと思うんですけど、試合のあとに村越選手が倒れていたら、みんなが反応してくれると思うので。それを楽しみにしていてほしいですね。

(村越の最後のコメントを受けて)すみません、自分も一言いいですか? そのルールはハッキリ言っていらないと思います。試合が終わったときに村越選手は倒れて、リングにいないんで、そのルールは必要ないです」