「Krush.134」2.20(日)後楽園 一夜明け会見レポート

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K-1 JAPAN GROUP

posted2022年2月22日 9時34分

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寧仁太・アリ、Krushウェルター級の絶対王者を目指す!「Krushのベルトの価値をあげて、敵がいないようなチャンピオンになりたい」

©K-1

 2月21日(月)、都内・GSPメディアセンターにて、昨日開催された「Krush.134」後楽園ホール大会の一夜明け会見が行なわれた。

 ダブルメインイベントの第2試合で、松岡力の保持するKrushウェルター級王座に挑んだ寧仁太・アリは、序盤から一進一退の攻防を展開し、3Rを終わって1-1のドロー判定。延長戦でも際どい勝負となったが、最後まで戦い抜いて3-0で判定勝利。タイトル初挑戦で見事にKrushウェルター級王座の奪取に成功した。

 寧仁太は2019年にデビューしたばかりで今回が8戦目というキャリアながらの初戴冠。昨年9月のK-1横浜アリーナ大会ではK-1ウェルター級王座決定トーナメントに出場し、準決勝で野杁正明に敗れてプロ初黒星を喫したばかりだったが、負けを引きずることなく一気にKrushの頂点に登り詰めた。

 寧仁太が所属するK-1ジム総本部は、ここ半年の間に瓦田修二がKrushライト級王座、璃明武がKrushスーパー・バンタム級王座、軍司泰斗がK-1フェザー級王座を立て続けに獲得している。「絶対僕も続かないとっていう気持ちで戦っていました」と、先輩たちの活躍が松岡とのタフな接戦を戦い抜くエネルギーになっていた。

 また、試合中に松岡はアゴを骨折していたようだが、寧仁太は全く気づかなかったという。「本当に気持ちが強くて勉強になったというか、そういう選手として試合が出来て、それに勝ったというのはまた自信にもなったなっていうふうに思います」と、強敵を乗り越えての王座戴冠だったことに胸を張る。

 しかし、ベルトを獲ったからと言って満足しているわけではない。「まずは結果を出せて良かったと思うんですけどチャンピオンになったんで、これからは内容にもしっかりこだわって、練習からそういう姿勢を見せていきたいと思います」と、ベルトと共にさらなる高みを目指す。

 目指すはKrushの絶対王者だ。ここ最近のKrushウェルター級王者は山際和希、加藤虎於奈、そして前王者の松岡と初防衛戦でベルトを落としている。しかし、寧仁太は「Krushの防衛を絶対王者みたいな感じで、敵がいないようなチャンピオンになりたいですね」と防衛を重ねていくことを宣言。

 そして、当然「K-1のベルトも獲りに行きたいですし」と、9月に野杁に敗れて奪取することが出来なかったK-1ウェルター級王座にも色気ありだ。
 

寧仁太・アリ
「昨日はたくさんの応援、本当にありがとうございました。試合中、本当に厳しい場面があったんですけど、皆さんの応援と総本部の(梶原)龍児さんとか、みんなチャンピオンを獲ってるんで、僕も絶対続きたいと思って頑張れたので、結果を出せて良かったと思っています。(ベルトと共に一夜過ごした心境は?)家に持って帰って、家族が凄く喜んでくれて、たくさんメッセージとかをいただいて、チャンピオンになったんだなっていう実感が夜は湧きました。(延長にもつれ込む接戦になったがどんな気持ちで戦っていた?)総本部、3本ベルトがここ半年来ているんで、絶対僕も続かないとっていう気持ちで戦っていました。

(勝てた要因は?)試合中は練習でやっていたことが勝手に出た感じで、何かを考える余裕はなかったんですけど、一緒に練習している仲間たちとやってきたことが試合で自然に出せたっていうのが、一番勝てた要因かなと思います。(今後のチャンピオンとしての目標は?)Krushのウェルター級のチャンピオンで防衛っていうのがなかなか出来てないので、自分はしっかりKrushの防衛戦とか、K-1のベルトも獲りに行きたいですし、6月に大きな大会があると思うのでKrushの代表として、もし自分が選ばれたらそこでも結果を出したいと思っています。

(1Rから2R中盤まで二人ともかなり慎重だったが、どのような心境で戦っていた?)やっぱり松岡選手は技術が凄いあるファイターで、最近は打ち合いとかも強くなっていたので、僕的にはいつ来るかと思って待ってた部分があって。それと技術があるので自分から行ってテクニックで倒されてしまったらもったいないというところで、お互いに一瞬の隙きを狙ってああいう展開になったと思います。(松岡がアゴを折られたということだが、自分での手応えや向こうにそれを感じた?)そういうのは全く分からなかったので、本当に気持ちが強くて勉強になったというか、そういう選手として試合が出来て、それに勝ったというのはまた自信にもなったなっていうふうに思います。

(試合を映像で振り返って、客観的に見てどんな感想?)本当にどっちが勝ってもおかしくない試合だったなというのが正直な感想で、延長行ってパンチ1発ぐらい当てて、それが結果に繋がったと思います。まずは結果を出せて良かったと思うんですけど、チャンピオンになったんでこれからは内容にもしっかりこだわって、練習からそういう姿勢を見せていきたいと思います。(チャンピオンになってかけてもらって一番嬉しかった言葉は?)おめでとうとしか言われてないんですけど(笑)、みんなに喜んでもらえて本当に嬉しいですね。K-1チャンピオンになったらもっといろんな人が喜んでくれると思うんで、そこまで絶対に辿り着きたいです。

(ご家族からの祝福は?)今日の朝はお父さんがガーナの人たちと電話してて、ベルトをみんなに見せていたんですけど、そういう周りの人とかもっと世界中の僕のことを知っている人が喜んでくれているのは凄く嬉しいですね。(いずれはK-1ガーナ大会をやりたい?)まあガーナじゃなくてもいいと思うんですけど、外国とかで出来たら凄い面白いかなと思いますね。(これからどんなチャンピオンになっていきたい?)さっき言ったKrushの防衛を絶対王者みたいな感じで、敵がいないようなチャンピオンになりたいですね。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日は本当に熱い応援ありがとうございます。これからもっともっとベルトの価値を上げて、K-1のベルトも獲れるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします。ありがとうございます」

菅原美優、女子アトム級王座防衛でK-1アトム級創設の先頭に立つことを宣言!「KANAさんを見習ってアトム級女子の道をしっかり先頭で創っていく」

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 ダブルメインイベントの第1試合で、自身が保持するKrush女子アトム級王座の2度目の防衛戦を、優を挑戦者に迎えて戦った菅原美優は上達したパンチや前蹴り、カーフキックなどを効果的に決めて3Rを戦い抜き、3-0で判定勝利。見事に2度目の王座防衛に成功した。

 しかし、本人は「最低限勝つということはクリア出来たんですけど、反省点がたくさん残る試合だったのでまた頑張ります」と試合内容には不満顔。「シンプルに練習してきたことが半分も出なかったというか、なんか久しぶりに上がっちゃったというか、向こうは女性のセコンドで向こうの声を気をつけていたんですよ。自分の耳に入るのが嫌だなと思って。で、声の通る(松本)日向くんをセコンドに入れたんですけど、どっちの声も聞こえなくて頭が真っ白になってしまって(苦笑)」と、様々な要因が絡んで自分が思っていたような試合にはならなかったようだ。

 評価を上げたパンチに関しても、「1発入れて、入ったと思って満足しちゃって繋げられなくて練習不足だなと思ったんで、そこから繋げられるようにさらに練習しないとなっていう感じですね」と倒しきれなかったことを反省点として上げていた。それでも勝てたのは「引き出しは増やしてたというか技も出来ることは増やしてたし、こう来たらこうしようというのはやってたんで、最低限の対処は出来たかなっていう」と、やはり日頃の練習の成果が出たからのようだ。

 今後の目標はKrush女子アトム級王者として、K-1にもその階級のベルトを作ってもらうこと。「昨年MIOさんと試合している時からK-1に階級をしっかり作ってもらうことを目標にやっているので、そこを第1目標に自分を筆頭にみんなで頑張れたらなと思っています」と、選手も増えてきた女子アトム級を自身が牽引することを宣言。

 これまでは同じジムの先輩であるKANAがK-1の女子の活躍の場を開拓してきた。「私がその後じゃないですけど、KANAさんを見習ってアトム級女子の道をしっかり先頭で作っていけるように、実力からちゃんとやっていきたいなと思っています」と、ベルトの防衛に満足することなく、K-1女子を引っ張る存在に駆け上がることを目指す。


菅原美優
「昨日はたくさんの応援ありがとうございました。最低限勝つということはクリア出来たんですけど、反省点がたくさん残る試合だったのでまた頑張ります。(どういう部分が反省点?)シンプルに練習してきたことが半分も出なかったというか、なんか久しぶりに上がっちゃったというか、向こうは女性のセコンドで向こうの声を気をつけていたんですよ。自分の耳に入るのが嫌だなと思って。で、声の通る(松本)日向くんをセコンドに入れたんですけど、どっちの声も聞こえなくて頭が真っ白になってしまって(苦笑)、そういうところが。ちょっと一からやり直します。

(良かった点は?)引き出しは増やしてたというか技も出来ることは増やしてたし、こう来たらこうしようというのはやってたんで、最低限の対処は出来たかなっていう。ただ、対処は出来たけど倒しに繋げることは出来なかったなっていうところですね。(ベルトがまた自分の手元に戻ってきたことについては?)ホッとしてます。(今後の目標は?)昨年MIOさんと試合している時からK-1に階級をしっかり作ってもらうことを目標にやっているので、そこを第1目標に自分を筆頭にみんなで頑張れたらなと思っています。

(理想としていた戦いはどういう戦い方?)前回、やっと自分の一番いい距離を覚えて、前にMIOさんに負けた時はその距離の駆け引きが上手く出来なくて、自分の感覚を掴んでそこをちょっと出来るようになって。そこを今回は上手く使うはずだったのが出来ず、相手に合わせてしまったなというのがあったので、その距離感だったりとかペースを握れたらなという反省はあります。(パンチがだいぶレベルアップしたように見えたが?)もちろん練習してて狙ってたんですけど、1発入れて入ったと思って満足しちゃって繋げられなくて練習不足だなと思ったんで、そこから繋げられるようにさらに練習しないとなっていう感じですね。(前回優と戦った時と比べて顔がきれいだが、思ったことは?)なんか普通な顔してんなと思いましたね(笑)。

(K-1に女子アトム級を作ってもらうためにはどう活動したい?)今までKANAさんがK-1女子の道を作ってきたので、私がその後じゃないですけど、KANAさんを見習ってアトム級女子の道をしっかり先頭で作っていけるように、実力からちゃんとやっていきたいなと思っています。(冬季五輪を見てたと思うが刺激を受けたことは?)スポーツが凄い好きなのでオリンピックを見るんですけど、今年の冬のオリンピックは大舞台で結果もそうですけどチャンレンジする姿が凄く目立って、大舞台で自分を守りに行かず攻めて挑戦する姿はカッコいいなと思って、凄い刺激をもらって自分も守りに行かず、しっかり勝ちに行こうと思って、そういう部分では試合前に凄くいい刺激をもらいました。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日はたくさんの応援ありがとうございました。次はもっと成長した姿を見されるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

松谷綺、Krush2連勝で無敗記録を更新!「10代のうちにベルトを獲る。タイトルに絡んでいく試合をしたい」

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第8試合に出場した松谷綺は豊嶋里美とKrush女子アトム級ワンマッチを戦った。これがKrushでは2戦目の松谷は、多彩な攻めを見せて豊嶋に思うような試合をさせず。3-0で判定勝利を飾った。

 これでKrushでは2連勝、全戦績でも7戦して5勝2分と無敗記録を更新した松谷だが、「インパクトを全然残せなくて凄く悔しい気持ちが残った試合になってしまいました」と悔しい表情を見せる。「豊嶋選手が距離を詰めると言ってて、本当はそれをさせないつもりだったんですけど、思っている以上に圧力とかもあったしパンチ力もあって、それでちょっと飲まれちゃったなというのが悪い点」と、自分の思った通りの展開にならなかったことを反省点として上げていた。

「連勝出来たことは嬉しいんですけど、前回よりもちょっとレベルが下がったような気がしているので、自分の中で。ちょっと悔しいです」と、勝利に全く浮かれている様子もなかった。

 現在18歳の松谷は現役の高校3年生。高校生のうちにチャンピオンになるという目標を持っていたが、卒業を間近に控えタイミング的には難しくなってきた。4月からは大学に進学。「高校の時よりも凄い大変になると思うんですけど、今まで通り学校終わってすぐ練習してっていう感じになるので、しっかり両立させてどっちも落ちないようにしたいと思っています」と、キャンパスライフと格闘技の両立に挑む。

 そして、「大学生というか10代のうちにベルトを獲れたらなと思います」と、目標を切り替えて10代の間に王座戴冠を目指す。この日は松谷の試合の後に菅原美優と優の女子アトム級のタイトルマッチも行なわれた。「自分の試合のすぐ後だったんでしっかり見れてないんですけど、プレッシャーとかもある中で勝てるのは凄いし、自分もタイトルに絡んだ試合をしたいなって思いました」と、早い段階でのタイトル挑戦にも意欲的だ。

 課題はパワーをつけること。本来はアトム級では小柄な松谷は「アトムでやっていくには自分がパワーつけていくしかないんで、練習でも押し負けないようにするとか、もうちょっと変えてというか、力を入れていきたいと思っています」とさらにパワーに磨きをかけ、10代王者という目標に挑む。


松谷綺
「たくさんの応援ありがとうございました。ただインパクトを全然残せなくて凄く悔しい気持ちが残った試合になってしまいました。(試合を振り返って、どんな点が良くて、どんな点が悪かった?)豊嶋選手が距離を詰めると言ってて、本当はそれをさせないつもりだったんですけど、思っている以上に圧力とかもあったしパンチ力もあって、それでちょっと飲まれちゃったなというのが悪い点です。最初はちょっと焦ったんですけど、そっからゼッタイ負けちゃダメだっていう気持ちで行けたのと、練習してたことはミドルとか三日月とかやっている時にお腹が効いてるなって思った時があったんですけど、それは良かったなって思っています。

(Krushで2連勝したことについては?)連勝出来たことは嬉しいんですけど、前回よりもちょっとレベルが下がったような気がしているので、自分の中で。ちょっと悔しいです。(同じ階級のタイトルマッチがあったがそれについては?)自分の試合のすぐ後だったんでしっかり見れてないんですけど、プレッシャーとかもある中で勝てるのは凄いし、自分もタイトルに絡んだ試合をしたいなって思いました。(今後の目標は?)とりあえず今回ダメだったことをちゃんと練習して、次、早くにベルトを懸けた試合をしたいなと思っています。

(事前の煽りVで大学進学が決まったということで、どう環境が変わって、どう格闘技と両立する?)高校の時よりも凄い大変になると思うんですけど、今まで通り学校終わってすぐ練習してっていう感じになるので、しっかり両立させてどっちも落ちないようにしたいと思っています。(高校生のうちにチャンピオンになるという目標が難しくなってきたが?)本当は高校生の時に獲りたかったんですけど期間的に無理なので、大学生というか10代のうちにベルトを獲れたらなと思います。

(アトム級で戦う上でのパワー差をどう克服していこうと思っている?)昨日の試合が終わって功也会長にも言われたんですけど、パワーで負けてる部分があって。でも、アトムでやっていくには自分がパワーつけていくしかないんで、練習でも押し負けないようにするとか、もうちょっと変えてというか、力を入れていきたいと思っています。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日は本当にたくさんの応援ありがとうございました。つまらない試合をしちゃったと思うんですけど、次はもっとレベルを上げて、会場全体が盛り上がる試合をしたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします」

佑典、林勇汰をKOして連敗脱出!狙うはKrushフェザー級のベルト「いつチャンピオンと当たっても勝てると思っているんで、そのうち待っとけよっていう感じです」

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第6試合で林勇汰とKrushフェザー級ワンマッチで対戦した佑典は1Rに右フックを決めてダウンを奪取。2Rもローキックで林の動きを止めると、右フックを炸裂させて、2R1分26秒で見事なKO勝利を飾ってみせた。

 昨年からK-1 JAPAN GROUPに参戦している佑典は、初戦の枡本翔也には勝利したものの、その後は横山朋哉と斗麗に連敗を喫していた。しかし、今回のKO勝利で連敗も脱出。「いやあめっちゃ嬉しいですね。負けが続いて3連敗はさすがにないなと思ってたんで」と喜びもひとしおのようだ。

 今回の試合は「一昨日の計量の時にも今回は勝てるはっていう確信があったんで、自信はありましたね、昨日は」と確信めいたものがあったという。また、「チームの作戦が上手くいって、今までで一番チーム力の大切さが分かった試合だというふうに感じました」とチームで作り上げた作戦が上手くハマった一戦でもあった。

「林選手がジリジリ前に来るタイプなんで、それに詰められずしっかり回るというか、サウスポーに対して右に右に取ってくるタイプやったんで、それを変に取り返すよりもそのまま左に回っていくっていう感じで、いい距離を保ちながらこっちの攻撃を当てるという作戦ですね」とその作戦を明かしたが、佑典がそれを見事に遂行したことで勝利を呼び込んだ。

 試合後にもアピールしていたが、目標はKrushのベルト。現在Krushフェザー級王者の新美貴士については「K-1出る前からいつかK-1 JAPAN GROUPに出たらやるかなと思っていた選手なんで、その選手がチャンピオンになった」と、以前から標的にしていたという。「でも、僕自身は全く負ける気はしないですし、いつ当たっても勝てると思っているんで、そのうち待っとけよっていう感じですね」と、自信たっぷりに挑戦状を叩きつけていた。
 

佑典
「昨日を振り返っては、チームの作戦が上手くいって、今までで一番チーム力の大切さが分かった試合だというふうに感じました。(パンチのカウンターが見事だったが自分としては?)見事でしたね。(どんな作戦や戦略を練っていた?)林選手がジリジリ前に来るタイプなんで、それに詰められずしっかり回るというか、サウスポーに対して(林は)右に右に取ってくるタイプやったんで、それを変に取り返すよりもそのまま左に回っていくっていう感じで、いい距離を保ちながらこっちの攻撃を当てるという作戦ですね。

(連敗を脱出した心境は?)いやあ、めっちゃ嬉しいですね。負けが続いて3連敗はさすがにないなと思ってたんで。でも、一昨日の計量の時にも今回は勝てるはっていう確信があったんで自信はありましたね、昨日は。(試合後にはベルトもアピールしていたが?)格闘家でやっている以上ベルトは欲しいんで。後は新美(貴士)チャンプは、K-1出る前からいつかK-1 JAPAN GROUPに出たらやるかなと思っていた選手なんで、その選手がチャンピオンになってて。でも、僕自身は全く負ける気はしないですし、いつ当たっても勝てると思っているんで、そのうち待っとけよっていう感じですね。(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日は応援ありがとうございました。今年の僕に注目お願いします。ありがとうございました」

鈴木翔也、約8年ぶりのKrushで大逆転勝利!「今まで一度も勝負を投げたことはない。最悪6回倒されても、最後に倒せばいいと思ってやっている」

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 第5試合ではKrushライト級ワンマッチで鈴木翔也が弘輝と対戦。鈴木は1Rから弘輝の左ストレートで2度のダウンを奪われ、2Rも左フックを食らい3度目のダウンを喫してしまう。もはや倒されるのも時間の問題と思われたが、その直後の攻防で弘輝の左ストレートをかわすと右ストレートで一閃。この一撃で弘輝をKOし、2R0分41秒で大逆転勝利を飾った。

 試合中に3度のダウンを喫しながらの大逆転勝利でインパクトを残した鈴木だが、「いつも出ている団体ではだいたい5Rでやってるんですけど、僕、3Rまで倒されたり途中までは負けてるので巻き返す試合が多いのでいつも通りというか、今回は3Rでそれを逆転で返すということを考えていただけですね」と、自分にとっては当たり前の展開だったと告白。「ちゃんと起きれば1Rに2回までは起きれるので、最悪6回倒れても最後に倒せばいいかなって考えてやってました」と、腹を括った戦いぶりが大逆転勝利を呼び込んだようだ。

 鈴木がKrushに参戦するのは2013年の12月以来、およそ8年ぶり。だが、これがKrush3戦目にしての初勝利。「僕は相手陣営の声も聞くので、ダウン後に『あんまり行くな。落ち着いて技出せ』って声がかかってたと思うんですけど、それでも僕をクラッシュしに来てくれた弘輝選手あってこそのKOだったので、僕は参戦後初勝利なので凄い嬉しかったです」と喜びも大きい。

 今回はKrushライト級王座決定トーナメントにも出場している弘輝からの勝利だが、「僕は皆さんよりスキルも低いと思っているし、このルールに関しては全然ペーペーだと思っているので、格上の人と誰でも。名前を上げるために来ているのでやっていきたいなと思っています」と、今後はトップ戦線にいる選手たちに立ち向かっていくことを宣言。「しっかりしたパンチで倒されない限り、途中で勝負を投げた試合は過去45戦でない」と豪語する34歳のベテランが、Krushライト級戦線に旋風を巻き起こすか?


鈴木翔也
「公開計量の時に勝ってこの会見に出られるか、負けて全部失って指くわえて動画を見るかって、ずっと考えていたので無事勝てて良かったです。(大逆転勝ちだったが、どんな心境で戦っていた?)いや、弘輝選手、強かったです。凄い倒れるから、僕が(笑)。凄い倒れるのでヤバいなと思ったんですけど、いつも出ている団体でも僕、だいたい5Rでやってるんですけど、3Rまで倒されたり途中までは負けてるので、巻き返す試合が多いので、いつも通りというか、今回は3Rでそれを逆転で返すということを考えていただけですね。ネットとかにも書いたんですけど、ちゃんと起きれば1Rに2回までは起きれるので、最悪6回倒れても最後に倒せばいいかなって考えてやってました。

(最後の右はずっと練習していた?)あれはミットでずっとやっているコンビネーションなので。結構メジャーなコンビネーションというかカウンターの練習なので、どのジムの皆さんもやっていると思うんですけど、それがたまたま無意識に出て。倒すパターン、必殺パターンは3つぐらいしかなかったので、あれが無意識に出て良かったなっていう感じですね。(久々のKrushでインパクトを残せたことについては?)僕は相手陣営の声も聞くので、ダウン後に『あんまり行くな。落ち着いて技出せ』って声がかかってたと思うんですけど、それでも僕をクラッシュしに来てくれた弘輝選手あってこそのKOだったので、僕は参戦後初勝利なので凄い嬉しかったです。結構反響も、皆さんからお声をいただいたので嬉しかったです。

(これからはどんな相手とやりたい?)前日会見で言った通り、僕は皆さんよりスキルも低いと思っているし、このルールに関しては全然ペーペーだと思っているので、格上の人と誰でも。名前を上げるために来ているのでやっていきたいなと思っています。(3度ダウンを奪われたにしてはマイクがしっかりしていたが、ダメージはどうだった?)これはセコンドが涙目になってたんですけど(笑)。なんですかね? 倒れても足に来ないタイプというか、割とちゃんと立てるタイプなので。幸いというか、まあ3回倒れなきゃそういう舞台だと思ってますんで、結果的に倒せばいいと考えてました。

(それは精神力?)精神力? う~ん。でも、『いつも何が武器ですか?』って聞かれたら、『気合いです』としか言ってないので。別にパンチ力やキック力がそんなに凄い際立って高いわけではないので。でも、コツコツやって来たものが出て良かったなっていう気持ちですね。(次からやる選手は何回ダウンを獲っても鈴木は立ち上がってくると警戒してくると思うが、そのへんはどう思う?)逆転タイプって最初に思われてしまうのが一番ネックですよね。だから、まあしっかりしたパンチで倒されない限り、途中で勝負を投げた試合は過去45戦で一度もないので。結構グローブもしっかり効くタイプのグローブだったので、倒されても結果的に3分3Rで倒して今後の試合もやっていきたいなと思います。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)会見で言った通り、結構ベストバウトに近い内容で興行に出られたんじゃないかと思っているので、次またいい話があれば、いい仕事が出来るように頑張りたいと思います。また応援よろしくお願いします」

安川侑己、Krush愛で2連勝!憧れのベルトを目指す!「僕が格闘技を始めたきっかけはKrushがあったから。このKrushのベルトは何がなんでも欲しい」

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 第4試合ではKrushスーパー・フェザー級ワンマッチで安川侑己が目黒翔大と対戦。前に出続けた安川が2-1の判定で目黒を下した。

 昨年からKrushに参戦している安川はこの試合が2戦目で2連勝という好成績。「昨日は対戦相手の目黒選手が凄く強いし巧くて、思ったより苦戦して凄いギリギリだったんですけど、とりあえず勝てて今はホッとしています」と一夜明けた心境を語った。

「昨日の試合では僕の良さはあまり出てなかったと思うんですけど、最後まで諦めずに戦い抜いたのが良かったのかなって思います」と勝因について語ったが、「昨日気づいたんですけど、正直サウスポーは苦手なのかなというところもあったし、なのでサウスポー対策をもっとしっかりして次に繋げていきたいなと思います」と今後の課題も見つかった試合だった。

「僕が格闘技を始めたきっかけはKrushがあったからなんで、このKrushのベルトは何がなんでも欲しい」と、Krush王座に目標を定めている安川。「今のままじゃ実力がちょっと足りないので、もっともっと練習して経験積んで、タイトルに食い込んでいけるように頑張ります」と、実力に磨きをかけてのトップ戦線への参入を表明した。

「僕はKOが少なくて、見に来てくれる人が疲れるような試合をしてしまうんですけど、その分、熱く刺激的な試合をするんで、これからも応援よろしくお願いします」と、熱く粘り強いファイトでタイトル戦線に殴り込みをかける。


安川侑己
「昨日は対戦相手の目黒選手が凄く強いし巧くて、思ったより苦戦して凄いギリギリだったんですけど、とりあえず勝てて今はホッとしています。(試合を振り返ってみて良かった点は?)特に昨日の試合では僕の良さはあまり出てなかったと思うんですけど、最後まで諦めずに戦い抜いたのが良かったのかなって思います。

(今後修正していこうと思う箇所は?)昨日気づいたんですけど、正直サウスポーは苦手なのかなというところもあったし、なのでサウスポー対策をもっとしっかりして次に繋げていきたいなと思います。

(今後の目標は?)僕が格闘技を始めたきっかけはKrushがあったからなんで、このKrushのベルトは何がなんでも欲しいし、でも今のままじゃ実力がちょっと足りないので、もっともっと練習して経験積んで、タイトルに食い込んでいけるように頑張ります。

(Krushを見たきっかけは?)初めて入ったジムで練習していて、Krushの試合をYouTubeで何回か見たりしてカッコいいなと思って、僕も出たいなと思っていました。その時からKrushのベルトは欲しいって目標にしていたので、昨日Krush2戦目に出場させていただいて、1戦の時も言ったんですけど、凄い夢みたいな感じだなって。本当に2回も出させていただいて、2回とも勝てて本当に嬉しいです。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日は本当に応援ありがとうございました。僕はKOが少なくて、見に来てくれる人が疲れるような試合をしてしまうんですけど、その分、熱く刺激的な試合をするんで、これからも応援よろしくお願いします」

塚本拓真が“ヘタツヨ”スタイルに開眼!「自分は不器用でセンスがなくて下手。でも“ヘタツヨ”を目指すようになったことが強さにつながった」

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 第3試合では塚本拓真と小林孝彦がKrushスーパー・ライト級ワンマッチで対戦。ボクシングがベースの小林に対して塚本は、ヒザ蹴りやミドルキックによるボディへの攻撃を主体に攻め込む。2Rに小林のラッシュをしのぐとヒザ蹴りの連打でスタンディングダウンを奪うと、3Rにも同様の攻めで再びスタンディングダウンを奪う。さらにミドルキックで追撃するとレフェリーが試合をストップし、3R1分40秒でTKO勝利を飾った。

 2019年の7月から2021年の6月までの2年で3連敗を喫していた塚本だが、昨年11月「Krush.131」で川島康佑を破って連敗脱出。今回の勝利で2連勝と巻き返しを開始した。「今まで自分は本当に不器用でセンスがなくて下手くそなタイプなんですけど、先輩とか強い人の真似して器用に戦おうとしてて、それを最近の練習で不器用なまま戦おう、“ヘタツヨ”を目指そうみたいなことを意識し出したら気持ちも楽になって。“ヘタツヨ”を目指そうが気持ちの変化にもなって、自分の強さにもちょっとなってきたなと感じます」と、意識の変化が塚本に勝利をもたらした。

 今回はボクシング出身の小林を迎え撃ったが、塚本が今後戦っていきたいのはトップクラスの選手。「今Krushの本戦で戦っている格上の選手とかとドンドン試合して勝っていかないと知名度もつかないし、自分の実力の証明にもならないので、そういう試合をしっかり組んでもらって勝っていきたいです」と今後の目標を語った。

 3連敗中は地獄のような想いをしていたという塚本。「自分だけじゃなくて応援してくれている人とかセコンドに就いてくれる人とか一緒に戦ってくれる人、みんな落ち込んで自分と同じような気持ちになってくれてて、自分もそんな想いをしたくないし、そんな想いをさせたくないんで、こっから勝ちまくるんで変わらず皆さん応援よろしくお願いします」。開眼した“ヘタツヨ”のファイトスタイルで、地獄の底からの逆襲を誓う。


塚本拓真
「昨日は皆さんがこのような時期でも変わらずいつも応援していただき会場にまで来ていただいて本当に力をもらっています。ありがとうございました。(KO勝ちした時の心境は?)アドレナリン爆発で、嬉しかったとか、溜まってたもんがバーって出た感じですね。(連敗脱出してからの連勝。何が変わった?)一番自分の中で変わったのも、今まで自分は本当に不器用でセンスなくて下手くそなタイプなんですけど、先輩とか強い人の真似して器用に戦おうとして、それを最近の練習で不器用なまま戦おう、“ヘタツヨ”を目指そうみたいなことを意識し出したら気持ちも楽になって。

 今回の試合も2カ月前ぐらいに決まっていたんですけど、最初の1カ月はずっとスパーリングとかも上手くハマってなくて、その残りの1カ月で“ヘタツヨ”を目指そうが気持ちの変化にもなって、自分の強さにもちょっとなってきたなと感じます。(これからどういう相手と戦っていきたい?)試合後のインタビューでもマイクでも言ったんですけど、格上の選手・昨日みたいなボクサーの選手を迎え撃つとか、Krush-EXから来た人を迎え撃つとかよりも、今Krushの本戦で戦っている格上の選手とかとドンドン試合して勝っていかないと知名度もつかないし、自分の実力の証明にもならないので、そういう試合をしっかり組んでもらって勝っていきたいです。

(ファンの皆さんへのメッセージは?)何回も自分が話す機会で言っちゃってるんですけど、3連敗で地獄のような想いで、自分だけじゃなくて応援してくれている人とかセコンドに就いてくれる人とか一緒に戦ってくれる人、みんな落ち込んで自分と同じような気持ちになってくれてて、自分もそんな想いをしたくないし、そんな想いをさせたくないんで、こっから勝ちまくるんで変わらず皆さん応援よろしくお願いします」

紗依茄、対戦相手変更も鮮やかな足技で勝利!「必ず女子高生のうちにKrushチャンピオンになります!」

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第2試合では紗依茄がKrush女子アトム級ワンマッチで谷田美穂と対戦。1Rの開始早々右ハイキックを炸裂させてダウンを奪うと、その後も蹴りを駆使して谷田を翻弄。3-0で判定勝利を飾った。

 紗依茄は弱冠17歳の高校2年生。昨年プロデビューし、今回が4戦目にして初めてのKrush本戦登場だったが、ここまで3勝1敗という成績を残している。本来はMIOが今大会での対戦相手だったが、病気のために欠場。11日前に谷田に対戦相手が変更になった。

「11日前に相手が変わっちゃって、対策とかもしづらい部分がたくさんあったんですけど、代表とかジムの先輩みんなでやってきたことなんで、勝てたことはホッとしていますね」と、急な対戦相手の変更というアクシデントもチームで乗り越えた。最初にダウンを奪ったハイキックも「相手が変わった時に代表と対策してたことが最初に出たので狙ってましたね」も狙い通りだったとのことだ。

 今後は「昨日の試合は初めて3分3Rやって、体力もなかったですし、フィジカルもこれからつけていきたいと思っています」とフィジカル面の課題の克服に務めるという紗依茄。そして、目標としているのはKrushの王座の戴冠だ。

 昨日行なわれた同じ階級の菅原美優と優のタイトルマッチも見ており、「菅原選手はホンマに強い選手でアマチュアの頃から自分は見てきたんで、昨日の戦いだと全然追いつかないので、これから自分はもっと上を目指して頑張りたいです」と、まずは実力を上げてトップ戦線への参入を目指す。

「MIO選手との戦いがなくなっちゃったので年内には出来たらいいなとは思っていますね」と、女子アトム級トップ選手の一人であるMIOとの対戦の実現も頭に描いている。「昨日の勝利に満足せず、これからもっともっと上を目指して、必ず女子高生のうちにKrushチャンピオンになるんで応援よろしくお願いします」と紗依茄。高校生活の残る1年でKrushの頂点に辿り着くことを宣言していた。
 

紗依茄
「今年1発目の試合に勝ててホッとしています。(直前で相手が変更になったがやりにくさはなかった?)11日前に相手が変わっちゃって、対策とかもしづらい部分がたくさんあったんですけど、代表とかジムの先輩みんなでやってきたことなんで、勝てたことはホッとしていますね。(ダウンを奪ったハイキックは狙っていた?)そうですね。相手が変わった時に代表と対策してたことが最初に出たので狙ってましたね。

(同じ階級のタイトルマッチもあったがそれについては?)菅原選手はホンマに強い選手でアマチュアの頃から自分は見てきたんで、昨日の戦いだと全然追いつかないので、これから自分はもっと上を目指して頑張りたいです。(試合をやっていて足りないと思った部分は?)昨日の試合は初めて3分3Rやって、体力もなかったですし、フィジカルもこれからつけていきたいと思っています。

(年内にどの位置まで行きたい?)MIO選手との戦いがなくなっちゃったので年内には出来たらいいなとは思っていますね。(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日はたくさんの応援ありがとうございました。昨日の勝利に満足せず、これからもっともっと上を目指して、必ず女子高生のうちにKrushチャンピオンになるんで応援よろしくお願いします」

南雲大輝、延長までもつれる接戦を制して堀井翼との因縁にケリ!「皆様の支えを思うと倒れることは出来なかった」

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 第1試合は南雲大輝と堀井翼のKrushライト級ワンマッチ。2020年の6月の初対戦での南雲のローブローによる反則決着から続く因縁の対決だ。2Rに南雲は堀井をロープに追い込みダウンを奪うが、3Rに組みつきが多くなったことで減点されてしまい、判定は南雲の1-0で延長へ。

 お互いに出血が見られる中の延長Rは終了直前に南雲が堀井に左フックを炸裂させてダウンを奪う。これが決め手となって、南雲が延長R3-0で判定勝利。ついに2年越しの因縁にケリをつけた。

「試合内容としては反省点も多くて立ってるのがやっとっていう感じだったんですけど、倒れずにというか、皆様の支えを思うと倒れることが出来なかったという感じで、良かったなっていう思いです」と、南雲にとっても気力で乗り越えた試合だった。その気力を作ったのも堀井だ。

「堀井選手自身がとても気持ちが強くて、昨日の試合中に1回も弱気になった姿勢を見せなかったというのと、見せることはないだろうなというのを試合前からずっと感じていたし、4回も試合の機会があったので彼のことは多少は知ってるつもりで、堀井選手は本当に強い選手だなと思って、それを乗り越えようと積み上げきたっていう想いがあるので良かったです」と、堀井の存在が南雲に激闘を乗り越える精神力を作らせた。

 しかし、堀井との因縁にもとりあえずは一旦終止符が打たれたことで、南雲の次の目標に向かって進むことが出来る。「もちろんこういった激闘を何試合でもしていきたいですし、K-1という舞台に対して表現したいものとかあるので、Krushのベルトも巻きたいですし、瓦田選手にリベンジして、自分を応援してくださってる皆様が、今体操の先生をやっているんですけど、そうやって応援してくださってる子供たちの目標というかお手本になるような、失敗も成功も含めて、そういったキャリアをこれから積んでいきたいなって思います」と、Krush王座の奪取も含めて頭に描いていることはたくさんある。

 K-1 JAPAN GROUPに参戦して、今回が8戦目。そのうち勝ったのは2試合だが、今回の試合以外は堀井の体調不良による不戦勝だけだ。K-1 JAPAN GROUPのリングで実質的には初勝利を上げたと言っていい南雲は、「これからは人生を懸けて、人生を通して戦って、その戦いの中で恩返し出来るように精進してまいります」と、結果が出なくても支え続けてくれてきた人たちにファイトでの恩返しを誓っていた。


南雲大輝
「堀井翼選手のとても強い気持ちを感じましたし、なんとか乗り越えることが出来たのも、皆様の応援のおかげです。試合内容としては反省点も多くて立ってるのがやっとっていう感じだったんですけど、倒れずにというか、皆様の支えを思うと倒れることが出来なかったという感じで、良かったなっていう思いです。

(因縁の相手に勝てた心境は?)堀井選手自身がとても気持ちが強くて、昨日の試合中に1回も弱気になった姿勢を見せなかったというのと、見せることはないだろうなというのを試合前からずっと感じていたし、4回も試合の機会があったので彼のことは多少は知ってるつもりで、堀井選手は本当に強い選手だなと思って、それを乗り越えようと積み上げきたっていう想いがあるので良かったです。

(かなりタフな試合だったが勝てた要因は?)とりあえず前回の瓦田選手の試合から反省を生かして、何しろ延長を含めて4R、立っていること、倒れないこと、振り続けることだったり諦めないことだったり、気持ちの面なんですけど、そういったものを応援してくださっている皆様から力をもらってやってこれたので、技術云々よりかは弱さと向き合ってやってこれた結果がなんとか出たのかなという想いです。

(堀井に勝ってこれからの目標は?)もちろんこういった激闘を何試合でもしていきたいですし、K-1という舞台に対して表現したいものとかあるので、Krushのベルトも巻きたいですし、瓦田選手にリベンジして、自分を応援してくださってる皆様が、今体操の先生をやっているんですけど、そうやって応援してくださってる子供たちの目標というかお手本になるような、失敗も成功も含めて、そういったキャリアをこれから積んでいきたいなって思います。

(試合中にラウェイのポーズを見せたのは?)試合中に振り返って延長Rでやってたんですけど、全く記憶になくて(笑)。いっぱいいっぱいの中で出たのがラウェイの魂だったということで。まあ諦めない気持ちっていうことでいいんですかね? とりあえずそういうところです。

(堀井との因縁は完全決着がついた?)いや、別に5回でも6回でもやってもいいと思っているので、僕は先に行かせていただくという感じで堀井選手、お待ちしております。(ファンの皆さんへのメッセージは?)本当に応援してくださってる皆さんのおかげでここまで来れました。横浜アリーナでK-1デビューさせてもらっていろんなことがあったし、そのたびにお力をいただいてきたので、これからは人生を懸けて、人生を通して戦って、その戦いの中で恩返し出来るように精進してまいります。これからも応援のほど、よろしくお願いします」