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JOURNAL GAORA SPORTS WEB MAGAZINE

Shuhei.N. の記事

  • 【インディ500】ローゼンクヴィストが史上最僅差0.0233秒差で劇的初優勝! 佐藤琢磨は10位フィニッシュ

    世界三大自動車レースの祭典・インディアナポリス500マイルレース(インディ500)の決勝レースが24日(日本時間25日)、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、メイヤー・シャンク・レーシングのフェリックス・ローゼンクヴィストが、最終ラップの最終コーナーまでもつれる大激戦を制し、念願のインディ500初優勝を飾った。2位のデイビッド・マルーカス(チーム・ペンスキー)とのタイム差は、100年以上の歴史を誇るレース史上最も僅差となる0.0233秒。1992年にアル・アンサーJr.がスコット・グッドイヤーを0.043秒差で退けた最僅差記録を34年ぶりに塗り替える、歴史的な幕切れとなった。また、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからスポット参戦した2回の覇者・佐藤琢磨は、降雨や相次ぐ赤旗中断に翻弄されながらも、過酷な200周を戦い抜き10位でフィニッシュを果たした。 ■ 雨、そして相次ぐ赤旗。佐藤琢磨は粘りの走りで10位を掴む 12番手からスタートを切った佐藤琢磨だったが、今年の決勝はスタートから思うようにペースに乗れず、苦しい展開となった。さらにレースは降雨のため106周目に赤旗中断となるなど、リスタートが相次ぐ荒れた展開に。琢磨は再開後にポジションを上げては、すぐに抜き返されるという一進一退の攻防が続いた。しかし、スムーズな走りになった終盤にようやく順位を上げると、他車のクラッシュにより193周目に再びレースが中断したタイミングで8位に浮上。17年、20年に続く3回目の優勝へ向けて意地を見せたが、最終盤のリスタート後に惜しくも2台にかわされ、10位でチェッカーを受けた。 ■ 最終ラップ、ターン4からの決死のドラッグレース 満員の35万人の大観衆が総立ちとなるなか、200周のレースはインディ500史上最多となる70回のリードチェンジを記録する、一瞬も目が離せないハイスピードバトルとなった。すべてが決した最終ラップ、グリーンフラッグとともに先頭でホワイトフラッグを受けたのはマーカス・アームストロングだったが、ターン1でマルーカスが鋭く首位を奪取。しかし、アウト側のハイラインを果敢に攻め続けたローゼンクヴィストがターン4でアームストロングを捉えると、そのまま首位マルーカスの背後へと肉薄した。ホームストレートへの立ち上がり、マルーカスはローゼンクヴィストのスリップストリームを遮るためにピット壁側へとラインを振り、さらに中央へとマシンを動かして牽制。ローゼンクヴィストは激しい風圧のなか、激突寸前のコントロールでマシンの鼻先をさらにアウト側へと振り戻した。2台は文字通りサイド・バイ・サイドでフィニッシュラインへ飛び込み、ローゼンクヴィストがわずかの差でトップチェッカーを受けた。3位にはスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)、4位にパト・オワード(アロウ・マクラーレン)が続き、5位のアームストロングまで、トップ5の差はわずか0.4360秒という大混戦だった。悔し涙を流したマルーカスは「毎周クラッシュ寸前まで150%の力を出し切った。本当に悔しい。次は160%の力で戻ってくる」と声を詰まらせた。 ■ 終盤に交錯した2つの戦略と赤旗によるリセット レースの結末を分けたのは、終盤に繰り広げられた緻密な戦略戦だった。オワード、アームストロング、ローゼンクヴィストの3台は、164〜166周目という燃費の限界に近いタイミングで最後のピットインを終え、ペースを落として燃料を節約する戦略をとった。一方、マルーカス、マクラフラン、そしてポールシッターのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)らは175〜176周目までピットを引っ張り、燃料満タンの状態で牙を剥き、20秒以上の大差を猛烈な勢いで追い上げる展開となった。ローゼンクヴィストが185周目にオワードを捉えて首位に立ち、そのまま逃げ切るかと思われたが、終盤のアクシデント(192周目のカイオ・コレットのクラッシュ、197周目のミック・シューマッハーのクラッシュ)により、燃費戦略の差は一気に帳消しとなり、勝負は純粋なスピードの力勝負へとリセットされた。ローゼンクヴィストは「赤旗が出たときはすべてがひっくり返って少しネガティブになったけれど、3番手からのリスタートになったことで、追われる立場から狩る立場に変わって集中できた」と振り返った。 ■ 公私ともに最高の5月となったローゼンクヴィスト ローゼンクヴィストは今回の勝利により、ケニー・ブラック(1999年)、マーカス・エリクソン(2022年)に続き、スウェーデン人として3人目のインディ500覇者となった。また、メイヤー・シャンク・レーシングにとっては、2021年にエリオ・カストロネベスが4回目の優勝を飾って以来、チームとして2回目のインディ500制覇となった。何よりローゼンクヴィストにとって、この5月は忘れられない月となった。5月4日には妻のエミールさんとの間に、第一子となる長女のステラちゃんが誕生したばかりだった。伝統のミルクを自ら頭から浴びたローゼンクヴィストは「まだ信じられない。今月、父親になり、そしてインディ500で勝つなんて……。本当に夢のようだ」と歓喜に浸った。 ■ 決勝レース結果(トップ5および佐藤琢磨選手) 1位:フェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング)2位:デイビッド・マルーカス(チーム・ペンスキー)3位:スコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)4位:パト・オワード(アロウ・マクラーレン)5位:マーカス・アームストロング(メイヤー・シャンク・レーシング)・・・10位:佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)※なお、最多の59周をリードしたポールシッターのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)は7位でフィニッシュしています。

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    Shuhei.N. 2026年5月25日 9時16分
  • 【インディ500】インディカー、NTTとの冠スポンサー契約を2027年以降も延長!

    インディカー・シリーズとペンスキー・エンターテインメントは22日、シリーズのタイトルスポンサーを務めるNTTおよびNTTデータグループとの間で、2027年以降も含む複数年のパートナーシップ延長契約を結んだと発表した。これによりインディカーは、公式テクノロジーパートナーであるNTTグループの最先端技術をさらに深く取り入れ、シリーズ全体のデジタル変革と大規模スポーツイベント運営の高度化を推進する新たなフェーズへと突入する。インディカーおよびペンスキー・エンターテインメントは、今回の契約更新を通じて、従来の競技データ分析やファン体験の向上にとどまらず、組織全体にまたがるAI駆動型の運営基盤や環境対応ソリューションを本格的に導入していく。 ■ 生成AIによるレース自動要約機能「Up To Speed」を新たに投入 インディカーは、ファンエンゲージメントのさらなる革新に向けて、今シーズンから生成AIを活用したレース要約機能「Up To Speed」を公式アプリ等で新たに提供する。この機能は、レース中に車両やチーム、トラック運営から生成される数十億規模のリアルタイムデータをもとに、生成AIがレース展開を自動で要約するもの。ファンは目まぐるしく変化するレースの重要な出来事をリアルタイムで瞬時に把握できるようになる。この機能は、2023年の全面刷新以降、すでに70万件以上の新規ダウンロードを記録し、利用者が30%以上増加している公式アプリ「INDYCAR App Powered by NTT DATA」などを通じてファンに届けられる。 ■ 35万人規模の混雑をAIでコントロールする会場ソリューション 世界最大級のスポーツイベントとして知られるインディ500の決勝レースには、35万人規模の来場者が集結し、すでにチケットは完全に完売している。この莫大なトラフィックを安全かつ効率的にコントロールするため、インディカーとインディアナポリス・モーター・スピードウェイは、NTTデータグループのAIを活用した会場運営ソリューションを本格運用する。各来場ゲートごとの待ち時間やリアルタイムの混雑状況、周辺の交通量をAIが予測・分析することで、レースコントロールやイベント運営者が迅速かつ的確な意思決定を行えるよう支援し、大規模イベント運営の最適化を実現する。 ■ 100以上の組織を繋ぎ「Racing toward Zero」を加速 さらに今回の提携拡大において、インディカーが強く推進するのが環境負荷の低減に向けたサステナビリティ対応の強化だ。導入される排出量管理ソリューションは、INDYCAR、インディアナポリス・モーター・スピードウェイ、そしてペンスキー・エンターテインメントの主要イベント全体における温室効果ガス排出量の可視化を可能にする。100を超える組織やパートナー企業にまたがる膨大なデータを自動で収集・分析し、環境負荷削減に向けた迅速な意思決定をサポートすることで、ペンスキー・エンターテインメントが掲げる「Racing toward Zero(ゼロへのレース)」イニシアチブの達成を強力に推し進める。

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    Shuhei.N. 2026年5月23日 7時44分
  • 忍者×デジタルスポーツがGWの九州を席巻!「SASSEN」イオン九州イベントで900人が熱狂

    一般社団法人 全日本サッセン協会(本部:東京都、発祥:福岡県北九州市)は、2026年5月2日から6日までの5日間、イオン九州株式会社の各店舗で開催されたイベント「SASSEN忍者バトル」において、次世代デジタルスポーツ「SASSEN(サッセン)」および「Cyber KASSEN(サイバーカッセン)」を出店した。5日間で延べ900人が体験し、各会場は大きな賑わいを見せた。 ■ テレビ番組の共演から結実した「忍者×デジタル」のコラボレーション 本イベントは、昨年12月に福岡の地元放送TVQ「ブルーリバーの望むところだ」の番組内において、SASSENと「福岡黒田忍者隊(ワーサル福岡校)」が共演したことを機に企画された。ワーサル福岡校のイベント運営パートナーであるイオン九州の協力のもと、今回、九州各地の店舗を巡る大規模なイベントが実現した。会場となったイオンスタイル笹丘やイオン若松SCなどの各店舗では、センサー内蔵の安全な刀とアプリによる自動判定で戦う1対1の「SASSEN」と、Wi-Fi通信により多人数同時対戦を可能にした3対3の集団戦特化型「Cyber KASSEN」の2つのコンテンツを展開。本物の忍者と直接対決できる体験ブースのほか、忍者隊によるアクロバットや忍者同士のエキシビションマッチなど、多彩なプログラムが来場者を魅了した。今回のイベントの成功は、日本の伝統的なアイコンである「忍者」と、現代の「デジタル技術」を掛け合わせたエンターテインメントが、高い集客力と顧客満足度を持つことを実証したといえる。特に、体験希望者が途切れることなく連日約150人から250人が参加したという事実は、GW期間中のファミリー層のニーズに完全に合致したことを示している。 ■ 2つのコンテンツの同時展開が生んだ相乗効果 今回は、全日本サッセン協会の福岡支部と北九州支部が緊密に連携。1対1の真剣勝負である「SASSEN」と、チームワークと戦略性が求められる「Cyber KASSEN」を同時に展開した。この試みにより、2つのコンテンツを続けて体験する来場者が続出。北九州発祥の競技であるという親しみやすさも手伝い、参加者や忍者ファンからは「初めて体験したがハマった」「また次の機会にもやりたい」といった声が多数寄せられた。個人の技術を競う楽しさと、集団で勝利を目指す楽しさの双方を一度に提供したことが、参加者の熱量をさらに高める結果となった。年齢や運動神経に関わらず誰もが安全に楽しめるデジタルスポーツは、今後の商業施設のイベント誘致において、有力な選択肢になっていくと考えられる。全日本サッセン協会では、今後もこれらのコンテンツを通じて、地域活性化や世代間交流、そして新しい体験価値の創出に取り組んでいく方針だ。九州から始まったこの新しい波が、今後全国へどのように波及していくのか注目される。 ■ イベント概要 イベント名:SASSEN忍者バトルinイオン九州開催日:2026年5月2日 〜 6日会場:イオン九州株式会社 各店舗(イオンスタイル笹丘、イオン若松SC、イオン穂波SC、イオン乙金SC、イオン八代SC)体験者数:延べ約900人運営:全日本サッセン協会 福岡支部・北九州支部

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    Shuhei.N. 2026年5月20日 8時46分
  • 【インディ500】練習5回目は雨で短縮。ニューガーデンが首位、佐藤琢磨2位も、ターン2でロッシ、オワード、グロージャンを巻き込む大クラッシュ発生

    第110回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)は18日、予選明け最初の練習走行(Day 5)が行われた。雨と雷により予定の2時間から短縮されたセッションのなか、前日の予選で苦戦したジョーダン・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がトップタイムをマークして意地を見せた。しかし、この日の最大のニュースは、セッション開始28分後にターン2で発生した、3台を巻き込む今大会初の大規模なクラッシュだった。 ■ ターン2で大クラッシュ発生。予選2位のロッシが病院へ搬送 アクシデントは現地時間午後1時28分に起きた。前日の予選で2番手フロントローを獲得していたアレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング)がターン2でスピンを喫し、衝撃吸収壁に激しく衝突。さらに、後方でこれを避けようとブレーキをかけスピンしたパト・オワード(アロウ・マクラーレン)のマシンが、ロッシのマシンに二次衝突する形となり、両車ともに大ダメージを負った。また、この混乱を回避しようとしたロマン・グロージャン(デイル・コイン・レーシング)もスピンし、バリアに接触した。インディカーの医療ディレクターであるジュリア・バイザー医師によると、ロッシは意識があり、しっかりと受け答えができる状態であるものの、さらなる精密検査のために地元の病院へ搬送された。オワードとグロージャンは怪我なく救護所から退院している。オワードは降車後、「僕は大丈夫だけど、マシンに対して本当に申し訳ない気持ちだ。最悪のタイミングで、最悪の場所に居合わせてしまった。ブレーキを踏んだけど、避けるためにできることは何もなかった。アレックス(ロッシ)とロマン(グロージャン)が無事で本当によかったよ」と沈痛な面持ちで語った。予選2位を獲得し、決勝の優勝候補筆頭と目されていたロッシのマシンが激しく大破したことは、エド・カーペンター・レーシングにとって致命的な打撃となりかねない。決勝までにパーツを完全に修復するか、あるいはバックアップカーを急ピッチで仕上げる必要があり、メカニックたちの眠れない戦いが始まった。これまで深刻なアクシデントがなかった今大会において、このクラッシュは決勝の集団走行が持つ恐ろしさを全チームに改めて見せつける形となった。 ■ 予選の鬱憤を晴らすニューガーデンが首位、佐藤琢磨が2位で続く 前日の予選で33台中の23位と沈み、苦しい週末を過ごしていたインディ500で2回の優勝経験を持つニューガーデンは、226.198mph(約364.0km/h)を記録してトップに立った。2位には、同じく2回のインディ500制覇を誇る佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が225.723mphで続き、ベテラン勢が熟練の技を見せた。3位にはルーキーのデニス・ハウガー(デイル・コイン・レーシング)、4位に2014年の覇者ライアン・ハンター-レイ(アロウ・マクラーレン)、5位に2022年の勝者マーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル)がランクイン。エリクソンも予選17位からの巻き返しを狙う1人だ。佐藤琢磨は2位につけ、決勝に向けた「レース強さ」を維持している証拠であり、ファンにとっては非常に心強い材料といえる。 ■ 走行時間は実質35分、狂気的なまでの高密度セッション コース点検、3台のクラッシュ処理、そして雨と雷による中断が重なった結果、この日ドライバーたちが実際にグリーンフラッグ下で走行できた時間はわずか35分間しかなかった。それにもかかわらず、全33台が驚異的な勢いでコースへ繰り出し、合計1,053回もの周回を重ねた。予選までの単独走行モードから、決勝を想定した超高速走行へと各チームが一斉にシフトしたため、コース上は一瞬の猶予もない過密状態となり、それがターン2のアクシデントを誘発する一因ともなった。 ■ 練習走行上位5名の結果 ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)– 226.198 mph佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)– 225.723 mphデニス・ハウガー(デイル・コイン・レーシング)– 224.554 mphライアン・ハンター-レイ(アロウ・マクラーレン)– 224.415 mphマーカス・エリクソン(アンドレッティ・グローバル)– 224.376 mph

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    Shuhei.N. 2026年5月19日 8時49分
  • 【インディ500】王者パロウが猛暑を制し2回目のポール獲得!予選後には技術違反で2台失格の波乱も

    第110回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)の予選最終日が17日、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、昨年の覇者であり現在シリーズ4回の年間王者に輝いているアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が、劇的な展開となった「ファイアストン・ファスト6」を制し、自身2回目となるポールポジションを獲得した。土曜日の雨による順延を経て、雲一つない青空のもとで行われた日曜日の予選。パロウは4周平均速度232.248mph(約373.7km/h)を叩き出し、栄誉あるNTT P1アワードと10万ドルのボーナスを手にした。しかし、予選終了後の技術検査において2台のマシンに規則違反が発覚し、タイム剥奪となる波乱の幕切れとなった。 ■ 不利な出走順と猛暑を克服したパロウの執念 パロウのポールポジション獲得は、決して平坦な道のりではなかった。金曜夜の抽選で妻のエスターさんが「31番」という後方の出走順を引いたため、パロウの予選1回目は、1番手を走ったチームメイトのスコット・ディクソンから2時間19分も後になった。気温が約5回、路面温度が約10回も上昇した極めて不利なコンディションのなか、パロウは1回目を11位(231.155mph)で終え、辛うじて上位12台による「TOP 12」ラウンドへの進出を決めるにとどまっていた。しかし、そこからの巻き返しが見事だった。日中の最高気温が80度台半ば(約29℃以上)まで達する猛暑のなか、チップ・ガナッシ・レーシングのクルーはマシンのセットアップを完全にアジャスト。パロウは「TOP 12」を2位で通過すると、最終決戦の「ファスト6」でライバルを圧倒した。パロウは「言葉が出ないよ。本当に信じられない気分だ。今朝起きたときは、これほどのスピードが出せるとは予想していなかった。素晴らしいチームの実行力のおかげだ」と喜びを語った。今回のパロウのポール獲得は、ディフェンディングチャンピオンがポールポジションから連覇に挑むというエリオ・カストロネベス以来16年ぶりの歴史的快挙であると同時に、チップ・ガナッシ・レーシングの「猛暑における対応力の高さ」を証明する結果となった。出走順の不利をデータと経験で覆したチームの総合力こそが、この勝利の本質といえる。 ■ フロントローの顔ぶれと、ローゼンクヴィストの無念 パロウの隣、フロントロー(1列目)の2番手には、2016年の覇者アレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング)が231.990mphで食い込んだ。これはロッシにとってインディ500での過去11回の参戦のなかでキャリア最上位の予選結果となる。さらに3番手には、名門チームへの移籍後初レースとなるデイビッド・マルーカス(チーム・ペンスキー)が231.877mphを記録し、自身初のフロントローに滑り込んだ。一方で、明暗が分かれたのが4位に終わったフェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング)だ。ローゼンクヴィストは予選1回目をトップ(232.599mph)、続く「TOP 12」もトップ(232.065mph)で通過し、ポールの最有力候補と目されていた。しかし、最終決戦の「ファスト6」では231.375mphと失速。ローゼンクヴィストは「最後のラウンドで決めきれず、まるで呪いのようだ。これが3回目だよ。本当に悔しいが、気持ちを切り替えて決勝に集中する」と落胆を隠せなかった。上位2列(6位まで)のなかに6つの異なるチーム(チップ・ガナッシ、エド・カーペンター、チーム・ペンスキー、メイヤー・シャンク、A.J.フォイト、アロウ・マクラーレン)がひしめき合う結果となった。これは現在のインディカー・シリーズ全体の勢力図が極めて拮抗していることを示しており、特定のメガチームによる独占が崩れ、決勝レースが予測不能な大混戦になることを予感させる。 ■ 予選後に技術違反発覚、2台のタイム剥奪で最後尾へ 劇的な予選の興奮が冷めやらぬなか、夕方に行われた予選後の技術検査において、2台のマシンに対し予選タイムの剥奪と最後尾へのグリッド降格処分が下される大きな波乱があった。処分の対象となったのは、カイオ・コレット(A.J.フォイト・エンタープライゼス)と、ジャック・ハーベイ(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)だ。インディカーの競技オフィシャルによると、車検において両チームがダラーラから供給されている「エネルギー管理システム(EMS)」のカバーおよびAアーム(サスペンション構造)への取り付けポイントに対し、承認されていない独自のハードウェア(部品)を用いて改造を施していたことが判明した。インディカーの公式規則集では、EMSカバーは供給された状態のまま使用しなければならないと定められており、両チームは以下の規則に違反した。この違反により、予選結果がすべて無効(失格)となり、チームポイントの順に決勝グリッドの最後尾へ降格となる。さらに、ピット選択の優先権も剥奪され、他の全チームがピットボックスを選択し終えた後に残った場所を選ぶペナルティが科されることとなった。 ■ ディクソンが10位へ繰り上がり、佐藤琢磨は対象外 この失格処分に伴い、予選ポイントの分配にも変更が生じた。カイオ・コレットに与えられていた3点分の予選ポイントが剥奪されたため、6回のシリーズチャンピオンを誇るスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が予選10位、リナス・ヴィーケイ(フンコス・ホーリンガー・レーシング)が予選11位にそれぞれ繰り上がり、該当する予選ポイントが授与されることとなった。なお、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、TOP 12予選に参加していなかったため、今回のポイント繰り上げの対象外となっている。 ■ 予選上位6名の結果 1.アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)– 232.248 mph2.アレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング)– 231.990 mph3.デイビッド・マルーカス(チーム・ペンスキー)– 231.877 mph4.フェリックス・ローゼンクヴィスト(メイヤー・シャンク・レーシング)– 231.375 mph5.サンティノ・フェルッチ(A.J.フォイト・エンタープライゼス)– 230.846 mph6.パト・オワード(アロウ・マクラーレン)– 230.442 mph

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    Shuhei.N. 2026年5月18日 11時50分
  • 【インディ500】雨で土曜予選は順延、日曜に全33台の一発勝負へ!スケジュール大幅変更、「ファイナル15」は中止に

    インディカー・シリーズは16日、断続的な激しい雨により順延となった第110回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)の予選スケジュールおよびフォーマットの大幅な変更を発表した。土曜日に予定されていた予選初日(Day 1)が完全に中止となったことを受け、インディカーは現地時間の日曜日(日本時間17日夜から18日早朝)の1日間で、全33台の決勝グリッドとポールポジションを決定する過密な変則スケジュールを決定した。 ■ 「ファイナル15」は中止。1回のアタックで13位〜33位が確定するサバイバル 新たなフォーマットでは、日本時間18日(月)の午前1時から予選がスタートする。全33台が金曜日に行われた抽選順に1回ずつ、伝統の4周連続タイムアタックに臨む。当初予定されていた、土曜日の結果をもとに日曜日に10位〜15位の6台で争うはずだった「ファイナル15」ラウンドは、時間の制約により急遽中止となった。最初のアタックで13位から33位までの決勝グリッドが一気に確定し、上位12台(TOP 12)のみがそのまま午後に行われる次のノックアウトラウンドへと直接駒を進めることとなる。このフォーマット変更はドライバーとチームに極めて過酷な一発勝負を強いることになる。本来であれば2日間にわたってマシンの状態をアジャストする猶予があったが、今回は最初のアタックがそのまま下位グリッドの確定、あるいはTOP 12進出の成否を分ける。特に雨上がりの路面コンディションの変化をいかに素早く読み切るか、各チームの総合力が試される。また、新設予定だった「ファイナル15」が幻となり、従来型のノックアウト方式に戻ったことで、他車のスリップストリームに頼らない「ノートウ(単独走行)」での純粋な一発の速さがよりストレートに要求される展開となった。 ■ 月曜早朝の決戦。TOP 12から「ファスト6」へ 最初のアタックを勝ち抜いた最速の12台は、日本時間18日午前5時30分頃から行われる「TOP 12」ラウンドへ進出する。ここでは最初のアタックの速度の逆順(12位〜1位)で1回ずつ走行し、7位から12位までのグリッドを確定させる。さらにここで上位6台に入った精鋭たちが、最終決戦である「ファイアストン・ファスト6」へと進み、栄誉あるポールポジション(NTT P1アワード)と賞金10万ドル、そしてシリーズポイント12点をかけた最終アタックに挑む。なお、セッション間にはエンジン冷却のための「クールダウン・ピリオド」が設けられ、シボレー・コルベット ZR1X ペースカーが時速100マイルで先導する演出は維持される。 ■ 日本時間(JST)アップデートスケジュール 順延に伴う新たな日本時間スケジュールは以下の通りとなる。5月17日(日)午後10:30 から 午後11:30 まで 2グループに分かれた予選前最終練習走行5月18日(月)午前1:00 から 全33台による予選最初のアタック(13位〜33位のグリッド確定、上位12台が次へ)5月18日(月)午前5:30 頃から TOP 12 ラウンド(7位〜12位のグリッド確定、上位6台が最終決戦へ)5月18日(月)午前7:00 頃から ファイアストン・ファスト6(1位〜6位のグリッドおよびポールポジション確定)日本時間で月曜日の午前1時から朝方にかけて行われるこのタイムスケジュールは、日本のファンにとっても徹夜必至。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨や、安定した速さを見せるチップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウ、チーム・ペンスキーのスコット・マクラフランらが、この一発勝補の緊迫感の中でどのようなタイムを叩き出すのか。雨がもたらした波乱のシナリオから、目が離せない。

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    Shuhei.N. 2026年5月17日 7時18分
  • 【インディ500】ローゼンクヴィストが時速233マイル超えで「ファスト・フライデー」首位!佐藤琢磨は4位、予選の1番手はディクソンに決定

    第110回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)は15日、予選前最後となる練習走行4回目、通称「ファスト・フライデー」が行われた。午前中の降雨により開始が2時間遅れ、5時間に短縮されたセッションのなか、メイヤー・シャンク・レーシングのフェリックス・ローゼンクヴィストが、今週初となる233マイルの大台を突破する233.372mph(約375.5km/h)を記録し、トップに立った。 ■ 100馬力アップの衝撃。ローゼンクヴィストが予選シミュレーションも支配 この日から予選に向けてエンジンのブースト圧が引き上げられ、各マシンの出力は約100馬力増加。最高速度は前日までから一気に時速5マイル(約8km/h)以上も跳ね上がった。5月4日に第一子が誕生したばかりのローゼンクヴィストは、序盤こそ時速230マイル台にとどまっていたものの、セッション中にマシンの最適解を見つけ出し急加速。「これほどのタイムアップは珍しい。バランスが本当に良く、一度スピードに乗るとスムーズに流れるようになった」と語った。他車のスリップストリームを利用しない「ノートウ(単独走行)」ランキングでも232.324mphで6位に入り、予選本番を想定した「4周の平均速度シミュレーション」でもトップとなる232.828mphを記録。公私ともに充実する男が、ポールポジション争いの最有力候補へと名乗りを上げた。この馬力向上に各チームがどう適応したかが明暗を分けた。セッション全体の周回数が今週最小の836周にとどまり、ジャック・ハーベイ(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)の42周が最多だった。これは、各陣営が増強されたパワーによるタイヤ摩耗やマシンの挙動変化を極めて慎重に見極め、無駄な走行を避けて予選アタックのシミュレーションに全神経を集中させていたプロフェッショナルな思惑の表れといえる。 ■ マクラフランの驚異的な効率と、上位をキープする佐藤琢磨 2位には前日のエンジン交換から見事な復調を見せたアレクサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング)が232.932mphで続き、3位には2024年のポールシッターであるスコット・マクラフラン(チーム・ペンスキー)が232.674mphで食い込んだ。とりわけ驚異的なのは、3位のマクラフランの動きだ。マクラフランは「ノートウ」部門でトップの232.674mphをマークし、予選シミュレーションでも2位を記録しながら、この日わずか7周しか走行していない。マシンの仕上がりに完全な手応えを得たことで、手の内を隠しつつタイヤとマシンを温存するチーム・ペンスキーの圧倒的な自信と高い完成度が窺える。日本から参戦する佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)も好調を維持し、232.655mphで4位にランクイン。5位にはマーカス・アームストロングを抑えてマーカス・アリクソン(アンドレッティ・グローバル)が入り、上位は歴代覇者や実力者がひしめく大混戦となった。なお、現在シリーズ3連覇中のアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)は、ノートウ部門でマクラフランに次ぐ2位の232.532mphを記録しており、不気味な存在感を放っている。 ■ 運命の予選抽選。ディクソンが1番手を獲得 走行終了後には、土曜日に行われる予選1回目の出走順を決める抽選会が行われた。ここで6回のシリーズチャンピオンと2008年のインディ500優勝を誇るスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)の息子、キット君が見事に「1番」のコインを引き当てた。これにより、ディクソンが土曜朝の予選で最初のアタッカーとなることが決定した。路面温度が最も低く、エンジンパワーを引き出しやすい絶好のコンディションで走れるため、予選通過に向けて極めて有利な条件を手にしたことになる。大きなクラッシュなどのアクシデントもなく、全33台が超高速域での調整を終えた。いよいよ、インディアナポリスの歴史に名を刻むポールシッターを決める戦いの火蓋が切って落とされる。

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    Shuhei.N. 2026年5月16日 9時18分
  • 【インディ500】パト・オワードが練習3回目首位、佐藤琢磨は「ノートウ」で今週最速をマーク

    第110回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)は14日、練習走行の3回目(Day 3)が行われ、アロウ・マクラーレンのパト・オワードが227.308mph(約365.8km/h)を記録し、この日のトップに立った。一方で、日本から参戦するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨が、予選の行方を占う単独走行で今週の全体最速タイムを叩き出し、大きな注目を集めている。 ■ オワードが首位、注目は100馬力アップの「ファスト・フライデー」 オワードはセッション開始35分で、他車のスリップストリームを利用してこの日のベストタイムを記録した。オワードは「マシンバランスは良く、非常にスムーズ。明日はブースト圧が上がって状況がガラリと変わるから楽しみだ」とコメント。翌15日には、予選に向けてエンジンのブースト圧が引き上げられ、約100馬力が増強される通称「ファスト・フライデー」を迎える。この日の全33台の合計周回数は1,469回と、今週で最も少ない数字となった。これは各チームが翌日のハイブースト走行を見据え、タイヤの温存や予選シミュレーションに向けた最終調整に入ったことを示唆している。無駄な走行を避け、一発の速さに集中し始めたピットの緊張感が、周回数の少なさという明確なデータとなって表れた形だ。 ■ 佐藤琢磨、スリップなしの「ノートウ」で今週最速を記録 この日、最も会場を沸かせたのはインディ500で2回の優勝経験を持つ佐藤琢磨の走りだった。佐藤は他車の助けを一切借りない「ノートウ(単独走行)」において、今週の全ドライバーを通じた全体最速となる223.828mph(約360.2km/h)をマークした。このノートウでの速さこそが、今週末に控える予選における「真の実力」の証明となる。予選は1台ずつ走行して4周の平均速度を競うため、スリップストリームなしでこれだけのスピードを発揮できる佐藤のマシンは、ポールポジション争いに絡む極めて高いポテンシャルを秘めている。 ■ メイヤー・シャンク・レーシングが上位を席巻 2位にはインディ500で4回の優勝を誇るレジェンド、エリオ・カストロネベスが226.977mphで続き、3位にマーカス・アームストロング、4位にフェリックス・ローゼンクヴィストがランクイン。メイヤー・シャンク・レーシング勢がトップ4のうち3つを占めるという、チームとしての層の厚さを見せつける1日となった。また、前日にエンジン交換を行った2016年の覇者アレキサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング)も5位に食い込み、見事なリカバリーを見せている。15日の「ファスト・フライデー」では、各車が予選本番と同じハイブースト設定で4周連続のアタックをシミュレーションする。ノートウで圧倒的な速さを見せた佐藤が、馬力の上がったマシンをどう手懐け、予選1列目を狙うポジションまで持っていくのか。日本のファンにとっても、予選に向けた最も重要な前哨戦が始まる。

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    Shuhei.N. 2026年5月15日 11時40分
  • 【インディ500】国歌斉唱はジョーダン・スパーズに決定!米国生誕250周年の記念大会に華を添える

    インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)は14日、5月24日に開催される第110回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)のプレレースセレモニーにおいて、グラミー賞ノミネート歌手のジョーダン・スパーズがアメリカ国歌斉唱を行うと発表した。世界最大のレースの幕開けを告げる大役に、全米を代表する歌姫が帰ってくる。 ■ 3回目の大役、米国生誕250周年の節目を祝う ジョーダン・スパーズがインディ500で国歌斉唱を行うのは、2015年、2024年に続き、今回で3回目となる。IMSのプレジデント、J.ダグラス・ボウルズ氏は「彼女の過去2回の歌唱には深く心を打たれました。特に今年はアメリカ合衆国建国250周年という記念すべき年。世界最大のレースの準備を整えるにあたり、彼女のパフォーマンスは特別な瞬間になるでしょう」と期待を寄せている。歴史的な大会において、インディ500は単なるスポーツイベントを超え、米国のアイデンティティを象徴する祭典でもある。その節目において、過去に完璧な歌唱を披露した実績のあるスパーズを起用したことは、主催者側の「失敗の許されない記念大会」に対する並々ならぬ敬意と、伝統を重んじる姿勢の表れといえる。 ■ 全米が愛する「アメリカン・アイドル」最年少覇者 ジョーダン・スパーズは、人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』のシーズン6において、番組史上最年少で優勝を飾り、一躍世界のスターとなった。全米でのデジタル・トラック販売数は1,000万枚を超え、アリアナ・グランデのヒット曲「The Way」の共作を手掛けるなど、ソングライターとしても高く評価されている。さらに、ブロードウェイ・ミュージカル『イン・ザ・ハイツ』や『ウェイトレス』での主演、映画『スパークル』でのホイットニー・ヒューストンとの共演など、女優としても輝かしいキャリアを築いている。また、慈善活動を人生の重要な一部と考えており、CNNなどでもその活動が取り上げられるなど、その誠実な人柄が全米で広く支持されている。

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    Shuhei.N. 2026年5月15日 7時44分
  • 【インディ500】地元デイリーが228マイル超で総合首位へ。練習2回目はハイスピードな展開に

    第110回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)は13日(日本時間14日)、練習走行の2回目(Day 2)が行われた。涼しく絶好のコンディションとなったこの日、地元インディアナポリス出身のコナー・デイリー(ドレイヤー&レインボールド・レーシング)が228.080mph(約367.1km/h)を記録し、2日間の総合トップに躍り出た。 ■ 地元の期待を背負うデイリー、圧巻のスピードを披露 デイリーは、セッション開始から約1時間が経過したところで、他車のスリップストリームを巧みに利用し、今大会初となる228マイルの大台を突破。インディ500のみにスポット参戦するドレイヤー&レインボールド・レーシングという小規模チームながら、初日の3位に続き、大チームを凌駕する速さを見せつけた。デイリーは走行後、「最高の気分だ。このラップでもまだ全開ではなかった。コース上ではこれまでの練習では見たことがないほど激しいサイド・バイ・サイドの争いがあり、非常にエキサイティングだった」と手応えを語った。注目すべきは、フル参戦していないスポット参戦チームがトップに立った点だ。これは、インディ500というレースが、マシンの純粋なセットアップ能力とドライバーの経験次第で、誰にでもチャンスがある「究極の公平性」を持っていることを改めて証明している。 ■ 昨年の覇者パロウ、最多118周を走り込み2位 初日トップのアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)も、228.026mphを記録して2位に食い込んだ。パロウは初日にマシンの違和感からわずか28周の走行にとどまっていたが、2日目はセッション最多となる118周を精力的に走り込み、ディフェンディングチャンピオンとしての調整を着実に進めた。3位にはデイビット・マルーカス(チーム・ペンスキー)、4位にグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、5位にロマン・グロージャン(デイル・コイン・レーシング)と続き、トップ5の顔ぶれは初日から好調を維持している実力者が並んだ。また、他車の助けを借りない「ノートウ(単独走行)」ランキングでは、パト・オワード(アロウ・マクラーレン)が221.409mphでトップ、アレキサンダー・ロッシ(エド・カーペンター・レーシング)が2位となった。集団走行での最高速が伸びる一方で、単独走行でのスピードが初日のカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル)の222.062mphを下回ったことは、気温や路面状況の変化が予選シミュレーションに繊細な影響を与えていることを示唆している。 ■ 練習走行はさらに熱を帯びる この日は全33台が大きなトラブルなく合計2,542周を走行した。初日の1,996周から大幅に走行数が増え、各チームが決勝を見据えた集団走行のデータ収集に本腰を入れ始めたことがうかがえる。

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    Shuhei.N. 2026年5月14日 10時55分
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