【インディ500】パト・オワードが練習3回目首位、佐藤琢磨は「単独走行」で今週最速をマーク
- #モータースポーツ
posted2026年5月15日 11時40分
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第110回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)は14日、練習走行の3回目(Day 3)が行われ、アロー・マクラーレンのパト・オワードが227.308mph(約365.8km/h)を記録し、この日のトップに立ちました。一方で、日本から参戦する佐藤琢磨が、予選の行方を占う「単独走行」で今週の全体最速タイムを叩き出し、大きな注目を集めています。
■ オワードが首位、注目は明日100馬力アップの「ファスト・フライデー」
オワードはセッション開始35分で、他車のスリップストリームを利用してこの日のベストタイムを記録しました。オワードは「マシンバランスは良く、非常にスムーズ。明日はブースト圧が上がって状況がガラリと変わるから楽しみだ」とコメント。明日15日は、予選に向けてエンジンのブースト圧が引き上げられ、約100馬力が増強される通称「ファスト・フライデー」を迎えます。この日の全33台の合計周回数が1,469回と、今週で最も少なかった点に注目。これは各チームが翌日の「ファスト・フライデー」を見据え、タイヤの温存や予選シミュレーションに向けた最終調整に入ったことを示唆しています。無駄な走行を避け、一発の速さに集中し始めたピットの緊張感が、数字にも表れています。
■ 佐藤琢磨、スリップなしの「独走」で今週最速を記録
この日、最も会場を沸かせたのは2回の優勝経験を持つ佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)の走りでした。佐藤は他車の助けを一切借りない「ノータウ(単独走行)」において、今週の全ドライバーを通じた全体最速となる223.828mph(約360.2km/h)をマークしました。この単独走行の速さこそが、今週末の予選における「真の実力」の証明となります。予選は1台ずつ走行して4周の平均速度を競うため、スリップなしでこれだけのスピードを出せる佐藤のマシンは、ポールポジション争いに絡む極めて高いポテンシャルを秘めているといえます。
■ チーム・メイヤー・シャンクが上位を独占
2位には4回の優勝を誇るレジェンド、エリオ・カストロネベスが226.977mphで続き、3位にマーカス・アームストロング、4位にフェリックス・ローゼンクヴィストがランクイン。メイヤー・シャンク・レーシングの3台がトップ4のうち3つを占めるという、チームとしての層の厚さを見せつける1日となりました。また、前日にエンジン交換を行った2016回の覇者アレキサンダー・ロッシも5位に食い込み、見事なリカバリーを見せています。
明日の「ファスト・フライデー」では、各車が予選本番と同じハイブースト設定で4周連続のアタックをシミュレーションします。単独走行で圧倒的な速さを見せた佐藤琢磨選手が、馬力の上がったマシンをどう手懐け、予選1列目を狙うポジションまで持っていくのか。日本のファンにとって、月曜朝の予選に向けた最も重要な「前哨戦」が始まります。